罅が入る(読み)ヒビガハイル

デジタル大辞泉 「罅が入る」の意味・読み・例文・類語

ひびはい・る

細かい割れ目ができる。「骨に―・る」
完全な状態、円満な関係などが損なわれる。心身人間関係などに支障が生じる。「友情に―・る」
[類語]不和不仲仲違い反目葛藤軋轢対立対峙確執悶着摩擦風波波風仲間割れぎくしゃくいがみ合う睨み合う角が立つ秋風が立つ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「罅が入る」の意味・読み・例文・類語

ひび【罅】 が 入(い・はい)

  1. 細かい割れ目ができる。ひびたけが入る。
    1. [初出の実例]「Hibi(ヒビ)ガ イッタ セトモノ」(出典:和英語林集成(初版)(1867))
  2. ( 比喩的に ) その人の心身や履歴などに傷がつく。前科がある。また、ある安定した状態に支障が生じる。ひびたけが入る。ひびが割れる。
    1. [初出の実例]「赤馬の三次といふひびの入(イ)った若い者さ」(出典:歌舞伎・鼠小紋東君新形(鼠小僧)(1857)序幕)
    2. 「彼れほど熱心の計画に、何ごとの璺(ヒビ)いりたるか」(出典:うもれ木(1892)〈樋口一葉〉七)
  3. 親しい仲が不和になる。
    1. [初出の実例]「その時、父と兄との間にはもう大きな亀裂(ヒビ)が入ってゐて」(出典:星座(1922)〈有島武郎〉)

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