羅漢果(読み)らかんか

大辞林 第三版の解説

らかんか【羅漢果】

中国原産のウリ科の植物。中国では煎じた汁を咳や喉の薬として用いる。砂糖の約300倍の甘味成分を含む。

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百科事典マイペディアの解説

羅漢果【らかんか】

ウリ科のつる(蔓)植物。実は直径4〜6cm,濃緑色の球形。中国南部の広西チワン族自治区の山岳地帯でごくわずかに栽培されている。ヤオ族の医師・羅漢がこの果実を治療に用い,多くの人々を救ったことから〈羅漢果〉と名付けられた。ヤオ族の間では〈神果〉と呼ばれ,古くから不老長寿の秘薬として珍重されていた。 現在では,人体に有害なフリーラジカル(活性酸素や過酸化脂質などの不安定な原子団。遺伝子を傷つけ,老化促進,癌(がん),動脈硬化,心筋梗塞,糖尿病,リウマチ,白内障などを引き起こすと考えられる)を消去する〈スカベンジャー作用〉があり,現代病の予防や改善に有効であることが実験で証明されている。 果実は生食せず,乾燥させたものを砕き煎(せん)じて飲む。ビタミンやミネラル分が豊富に含まれ,また砂糖の約300倍という強い甘みをもつが,カロリーは非常に低い。ストレスによる胃炎・腸炎や肝臓病,アトピー性皮膚炎,花粉症,アレルギー性鼻炎,コレステロールや血圧の降下,呼吸器や喉(のど)の炎症などを軽減する効果もある。低カロリーの強力な甘味の主成分は,テルペングリコシドで,糖尿病などで糖分を制限されている人の甘味料としても利用価値が高い。乾燥果実,ティーバッグ,濃縮エキス,ゼリー,キャンディーなどが販売され,美容と健康によい食品として日常生活に手軽に取り入れられるようになってきている。

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精選版 日本国語大辞典の解説

らかん‐か ‥クヮ【羅漢果】

〘名〙 (「阿羅漢果」の略) 仏語。阿羅漢としての修行を完成して到達した位で、煩悩を断って、再び生死の世界に流転しない位をいう。
霊異記(810‐824)下「舎衛坂の須達長者の女蘇曼が生める卵十枚、開きて十男と成り、出家して皆羅漢果を得」

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