日本歴史地名大系 「義経神社」の解説
義経神社
よしつねじんじや
当社は義経渡海伝説を反映して創建されたという経緯もあり、蝦夷地踏査の幕藩吏などの関心をひき、多くの紀行類にその記述がある。創建の事情については一七九八―九九年、近藤重蔵の蝦夷地視察に随行した木村謙次の日記に「アヨヒラ義経の旧跡あり 川岸より南向にして岸壁の上を古蹟ト云」(寛政一一年一一月一一日条)、「早起アヨヒラニ往 余金平支配人番人夷弐十人召連祠を立る所を地堅メ成就」(同月一五日条)などとみえ、重蔵が義経館跡との伝承があるビラトリのハヨヒラの丘に小祠を建立したことが示されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報