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聖家族 せいかぞくHoly Family

翻訳|Holy Family

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

聖家族
せいかぞく
Holy Family

キリスト教美術の主題。イエス・キリストの幼少年時代について,福音書はごくわずかしか伝えていない。その1つは,『マタイによる福音書』2章 13~15,19~23の,聖家族のエジプト逃避と滞在,および聖母ナザレの町への帰還の物語であり,さらに『ルカによる福音書』2章 39以下がその町でイエスのすこやかな成長と,12歳のときのエルサレム宮詣でについて報告している。これらを核に,多くの外典や伝承が,両親とともにおくった幼少年時代について語っている。最も頻繁に図像化されたのは,上記エジプト逃避途上の休憩場面から発展したもので,豊かな風景を背景としている。のちには,これに幼い洗礼者ヨハネとエリザベト,聖母の母アンナ,さらに聖人らを配して,数多くのバリエーションが生れた。また『トマス福音書』のような外典をもとに,少年イエスが養父ヨセフの職業である大工仕事を手伝うといった図像も加わり,世俗的要素の強まった 15~17世紀のルネサンス・バロック美術に盛んに登場した。作品例はラファエロの『カニジアーニ家の聖家族』 (1507,ミュンヘンアルテ・ピナコテーク) など。

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デジタル大辞泉の解説

せい‐かぞく【聖家族】

キリスト教で、幼児イエス=キリストと母マリアおよび父ヨセフの三人の家族。家族の原形とされ、しばしば絵画や彫刻の題材として扱われる。神聖家族
[補説]書名別項。→聖家族

せいかぞく【聖家族】[書名]

堀辰雄短編小説昭和5年(1930)、雑誌「改造」に発表。単行本は昭和7年(1932)の刊行で、横光利一序文を寄せている。

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百科事典マイペディアの解説

聖家族【せいかぞく】

イエス・キリストと母マリア,父ヨセフの家族をいい,ラテン語Sacra Familia,英語Holy Familyなどの訳。その〈エジプト逃避〉などは古来作例の多い画題
→関連項目サグラダ・ファミリア教会マリア

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世界大百科事典 第2版の解説

せいかぞく【聖家族 Holy Family】

幼子イエスに最も近い親族。ヨセフ,マリアとイエスの3人(父,母,子)で構成される。《マタイによる福音書》2章13~23節では聖家族の〈エジプト逃避〉について,《ルカによる福音書》2章41~52節ではエジプトからの帰還後,ガリラヤ地方のナザレで,イエスが成人に達するまでを暮らした聖家族の様子について短く述べられている。 美術主題としては,15,16世紀に入って一般化した。美術表現では,食事時の聖家族(ホッサールト,1555ころ,など),大工ヨセフを手伝うイエス(木彫,1470ころ,ユトレヒト大司教館美術館)など,聖家族の日常のエピソードが種々描かれる。

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大辞林 第三版の解説

せいかぞく【聖家族】

幼児イエスと、その両親マリア・ヨセフの家族。画題として著名。地上における三位一体を象徴する。神聖家族。

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