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膜性増殖性糸球体腎炎 まくせいぞうしょくせいしきゅうたいじんえん Membranoproliferative Glomerulonephritis

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家庭医学館の解説

まくせいぞうしょくせいしきゅうたいじんえん【膜性増殖性糸球体腎炎 Membranoproliferative Glomerulonephritis】

[どんな病気か]
 膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)は、子どもがかかることが多い病気です。
 かかった人の多くに、低補体血症(ていほたいけっしょう)(細菌などの抗原(こうげん)に対して戦う免疫(めんえき)主役を抗体(こうたい)とすると、脇役にあたるのが補体で、この補体が正常な血液よりも少ない病変)が持続的にみられるのが特徴です。
 症状としては、血尿(けつにょう)をともなうネフローゼ症候群(「ネフローゼ症候群」)、あるいは慢性腎炎症候群(「慢性腎炎症候群」)の状態になることが多い病気です。
 以前は、治療のむずかしい病気と考えられていましたが、最近では早期診断・早期治療によって、症状も腎臓(じんぞう)の組織もよくなる例が増えています。
 膜性増殖性糸球体腎炎の原因はわかっていませんが、免疫複合体(めんえきふくごうたい)(抗原と抗体が結合したもの)が関係しているといわれています。
[検査と診断]
 「膜性増殖性糸球体腎炎の診断基準(WHO分類、1977)」は、膜性増殖性糸球体腎炎を診断するときの基準を示したものですが、診断を確定するには、腎臓の組織をとって顕微鏡で調べる必要があります。
 その電子顕微鏡の組織像によって、膜性増殖性糸球体腎炎はⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型の3つのタイプに分類されます。
 日本では、ほとんどがⅠ型かⅢ型であり、欧米諸国に比べⅡ型が非常に少ないことも特徴の1つです。
 症状としては、慢性腎炎症候群あるいはネフローゼ症候群の状態になることが多いのですが、15歳未満の場合は、急性腎炎症候群(「急性腎炎症候群」)あるいは無症候性たんぱく尿・血尿症候群(「無症候性たんぱく尿/血尿症候群」)となることが多く、年齢によって病態がちがいます。
[治療]
 糸球体の組織に、半月体(はんげつたい)と呼ばれるかたいものができていると、病気の進行を食い止めるのはむずかしいのですが、早期発見と副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬(ステロイド薬)を用いた早期治療で、症状や組織の変化が改善するともいわれています。
 ウイルスの感染でおこる、C型肝炎(かんえん)(慢性肝炎の「どんな病気か」のC型慢性肝炎)をともなった膜性増殖性糸球体腎炎の場合に、インターフェロン(ウイルスに感染した細胞がつくり出す抗ウイルス作用のあるたんぱく質)を使用したところ、腎臓の症状も改善したという報告がされており、この腎炎の原因の解明と治療の面から注目されています。

出典|小学館
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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

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