日本大百科全書(ニッポニカ) 「芦安」の意味・わかりやすい解説
芦安
あしやす
山梨県中西部、中巨摩郡(なかこまぐん)にあった旧村名(芦安村(むら))。現在は南アルプス市の西半分を占める地域。2003年(平成15)白根(しらね)、櫛形(くしがた)、甲西(こうさい)、若草4町および八田(はった)村と合併し、市制施行して南アルプス市となる。旧芦安村地区は、南アルプス山中に位置し、集落は釜無(かまなし)川の支流御勅使(みだい)川上流部にある。西部に日本第二の高峰北岳がそびえる。林業が主業であったが、南アルプススーパー林道などの開通によって登山客、観光客が増加し観光業が主業となった。桃(もも)ノ木、芦安温泉、夜叉神(やしゃじん)峠や白鳳(はくほう)渓谷などがあり、北岳登山の基地広河原(ひろがわら)には宿泊施設などが設けられている。
[横田忠夫]