南アルプス市(読み)みなみアルプス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南アルプス市」の意味・わかりやすい解説

南アルプス〔市〕
みなみアルプス

山梨県西部,南アルプス山麓 (→赤石山脈 ) にある市。 2003年八田村,白根町,芦安村,若草町,櫛形町,甲西町の4町2村が合併し成立。釜無川右岸に広がる御勅使川の扇状地と,その上流部の南アルプス山系からなる。富士川で舟運が行なわれていた頃には,信州へいたる交通の要衝として栄えた。御勅使川扇状地やそれに続く低地ではサクランボ,モモ,スモモ,ブドウなど果樹栽培が盛ん。綿繰りの伝統を生かした製糸,メリヤスの工場が立地するほか,電機機器関連の工場もある。野呂川沿いの林道白根三山の登山道としても利用され,途中には夜叉神峠,白鳳渓谷などの景勝地がある。三恵の大ケヤキと古長禅寺のビャクシン,および山間部に生息するライチョウニホンカモシカ,南アルプス市を原産とする甲斐犬は天然記念物。市域の一部は南アルプス国立公園に属する。国道 52号線が通る。面積 264.14km2。人口 6万9459(2020)。

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