デジタル大辞泉
「茶の本」の意味・読み・例文・類語
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ちゃのほん【茶の本】
- 茶書の一つ。岡倉覚三(天心)著。明治三九年(一九〇六)ニューヨークで出版された。英文で書かれ原題は「The Book of Tea」。茶道を通して日本の精神文化を紹介した文明論、芸術論。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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茶の本 (ちゃのほん)
The Book of Tea
岡倉天心の英文著作。1906年ニューヨークのフォックス・ダフィールド社刊。天心が生前に公刊した3冊の英文著作のうちの最後のもので,茶道の歴史,茶室,茶の湯に結びついた芸術鑑賞や花,茶の宗匠などについて述べ,その根本にあるとする東洋の美と調和の精神を説く。欧米人に対して,日本文化を紹介する案内書的性格をもっている。他の2著にくらべると沈静した叙述で貫かれ,ゆとりと同時に一種の諦念が感知され,晩年の天心の内面を反映している。刊行以来各国で翻訳されて読まれ,邦訳も多い。
執筆者:原田 実
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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茶の本
ちゃのほん
近代を代表する茶道理論の書。岡倉天心著。一冊。1906年(明治39)ボストン美術館の東洋部顧問をしていた天心が、日本文化紹介のために英文で書いたのが本書である。原題は『The Book of Tea』。全体は7章からなり、わび茶の美意識と、美の表現としての茶器、歴史、茶室、花などについて道教の思想を通して独自の見解を述べている。アメリカで出版されたあと、スウェーデン、ドイツ、フランス、スペイン語に訳され、邦訳(昭和4)もある。
[筒井紘一]
『村岡博訳『茶の本』(岩波文庫)』
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茶の本【ちゃのほん】
岡倉天心の英文著書。《The Book of Tea》。1906年,ニューヨークで刊行。ボストン美術館の東洋部長であった天心が,茶道を通じて伝統的な日本の精神文化と生活を説いたもので,欧米知識人の間に広く読まれた。邦訳の初版は1929年。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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茶の本
ちゃのほん
The Book of Tea
英文の茶論書。岡倉天心著。 1906年ニューヨークで出版され,29年邦訳が出る。日本の伝統的民族文化の結晶としての茶道を紹介しながら,西洋文明に欠けるものを鋭く突いた芸術論。英米人にも広く読まれ,フランス,ドイツ,スペイン,スウェーデンなどにも翻訳紹介された。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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茶の本
ちゃのほん
明治後期,岡倉天心の著書
1906年刊。アメリカで出版した『The Book of Tea』が原著。茶の起源,茶道の流派,宗匠茶会などを語りながら老荘思想や禅を紹介して東洋精神を解説し,西洋人へ東洋に対する理解を呼びかけている。
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
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