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葛の葉 クズノハ

百科事典マイペディアの解説

葛の葉【くずのは】

浄瑠璃,またこれに基づく歌舞伎劇。本外題《蘆屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)》。初世竹田出雲作。1734年初演。信太(しのだ)の森の白ギツネが安倍保名(やすな)と契って安倍晴明を産んだという信太妻の伝説を脚色。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

葛の葉 くずのは

古浄瑠璃(こじょうるり)「しのだづま」のヒロイン。
信太(しのだ)の森にすむ白狐。人の姿と名とをかりて恩人安倍保名(あべの-やすな)の妻となり,子をなすが,正体をわが子にみられ,「恋しくば尋ねきてみよいづみなるしのだの森のうらみ葛の葉」の歌をのこして姿をけす。大和(奈良県)地方につたわる異類婚姻譚がもとになっている。

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大辞林 第三版の解説

くずのは【葛の葉】

信太妻しのだづま伝説に登場する白狐。また、これに基づく作品の一つである浄瑠璃「蘆屋道満大内鑑あしやどうまんおおうちかがみ」の通称、および女主人公。 → 信太妻

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

葛の葉
くずのは

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世界大百科事典内の葛の葉の言及

【蘆屋道満大内鑑】より

…異類婚姻譚として著名な信田妻(しのだづま)の伝承は17世紀後半からしばしば人形浄瑠璃や歌舞伎に取り上げられていたが,本作はそれらを集大成した作品。秘伝書《金烏玉兎集(きんうぎよくとしゆう)》をめぐる安倍保名(やすな)と蘆屋道満との対立を主筋とし,保名に助けられた白狐が許婚葛の葉姫の姿を借りて契りを交わし一子を儲けるという安倍晴明の出生譚を絡めたもの。竹本大和掾の風を伝える四段目口の〈葛の葉子別れの段〉がもっぱら上演されてきた。…

【信田妻】より

…その子は安倍の童子と名づけられる。ある日,その正体を子に見られた母は〈恋しくは尋ね来て見よ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉〉の歌を残して姿をかくす。悲しんだ父と子は信太の森に行き,母の狐から秘符と名玉とを与えられ,その験力で童子は陰陽師安倍晴明となり,後にその術で蘆屋道満を屈服させる。…

※「葛の葉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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