20世紀日本人名事典 「藤原弘達」の解説
藤原 弘達
フジワラ ヒロタツ
昭和・平成期の政治評論家 元・明治大学教授。
- 生年
- 大正10(1921)年7月31日
- 没年
- 平成11(1999)年3月3日
- 出生地
- 広島県尾道市
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学法学部〔昭和19年〕卒,東京帝国大学大学院政治学専攻修了
- 学位〔年〕
- 政治学博士〔昭和25年〕
- 経歴
- 昭和19年学徒出陣。復員後、丸山真男の「超国家主義の論理と心理」に感銘を受け、東京大学大学院に入学。24年明治大学講師となる。33年大宅壮一主宰のノンフィクションクラブに参加、政治評論の分野でも才能を示し、精力的な評論活動を展開する一方、テレビのニュースキャスターもつとめる。44年創価学会・公明党を批判した「創価学会を斬る」は言論・出版問題を巻き起こし、創価学会・公明党の政教分離への一役を担った。45年明治大学教授を辞し、以後評論に専念。また、TBSテレビの「時事放談」で細川隆元と長くコンビをくみ、毒舌ぶりを発揮した。著書はほかに「日本教育改造案」「体験的マスコミ批判」「近代日本の国家原理」「現代日本の政治意識」「吉田茂―その人その政治」「保守独裁論」「官僚の構造」「実力者」「日本の椅子」「角栄 もういいかげんにせんかい」「藤原弘達の生きざまと思索」(全10巻)など多数。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報