虫が付く(読み)ムシガツク

デジタル大辞泉 「虫が付く」の意味・読み・例文・類語

むし・く

衣類書画などに害虫がつく。
未婚女性愛人ができる。「大事な娘に―・く」
[類語]姦通不倫密通私通姦淫野合乱交内通不義不貞浮気

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「虫が付く」の意味・読み・例文・類語

むし【虫】 が 付(つ)

  1. 衣類、書画などや穀類農作物などに害虫がたかって、そこなわれる。
    1. [初出の実例]「虫つかぬいてうによらん郭公〈其角〉」(出典:俳諧・菊の香(1697)夏)
  2. 未婚の女性や、後家などに愛人ができる。また、遊女若衆などに情夫ができる。虫がいる。虫がさす。
    1. [初出の実例]「さかりなり・わか衆に虫の付く十五」(出典:雑俳・江戸すずめ(1704))
    2. 「小さき時から世話と金とを入し娘に、虫(ムシ)がつきそふにて」(出典浮世草子傾城禁短気(1711)三)

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