野合(読み)ヤゴウ

デジタル大辞泉 「野合」の意味・読み・例文・類語

や‐ごう〔‐ガフ〕【野合】

[名](スル)
正式の手続きによらず、夫婦になること。
共通するものもないばらばらの集団が、まとまりなく集まること。「選挙のための野合と批判される」
[類語](1姦通不倫密通私通姦淫乱交内通不義不貞浮気虫が付く/(2結託馴れ合いぐる八百長共犯策応気脈を通じる腹を合わす徒党を組む

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精選版 日本国語大辞典 「野合」の意味・読み・例文・類語

や‐ごう‥ガフ【野合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 男女媒酌の人を介さないで同棲すること。正式に結婚の手続を経ないで男女が通ずること。ひそかに結び交わること。野偶。
    1. [初出の実例]「凡婚姻は告父母こそするものであるを、不父母してあるは礼もない事ぞ。此やうなをば野合と云ぞ」(出典史記抄(1477)一五)
    2. [その他の文献]〔史記‐孔子世家〕
  3. 老人が若い妻をめとること。年をとってから結婚すること。〔随筆塩尻(1698‐1733頃)〕
  4. ( を比喩的に用いて ) こっそり協力し合うこと。ひそかに結びつくこと。
    1. [初出の実例]「二つの教会が各々現世権力と野合していた時代であり」(出典:エラスミスムについて(1948)〈渡辺一夫〉)

の‐あわせ‥あはせ【野合】

  1. 〘 名詞 〙 野で合戦すること。野で戦うこと。
    1. [初出の実例]「野合の軍見事にし、すみやかに腹切らんと、二百余騎の手勢を率し」(出典:浄瑠璃・曾我七以呂波(1698頃)二)

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普及版 字通 「野合」の読み・字形・画数・意味

【野合】やごう(がふ)

婚儀を整えずに夫になる。〔史記孔子世家〕(叔梁)(こつ)、顏氏の女と野合して、孔子を生む。尼丘(いの)りて、孔子を得たり。

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