コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

蚕糸業 サンシギョウ

3件 の用語解説(蚕糸業の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

さんし‐ぎょう〔‐ゲフ〕【蚕糸業】

養蚕・製糸に関連する各種企業の総称。

出典|小学館
デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

蚕糸業【さんしぎょう】

蚕種,繭,生糸,副蚕糸などの生産および配給業の総称。中核をなすのは養蚕および製糸である。日本では蚕糸業法(旧法1911年,全面改正1945年)で規制がある。蚕糸業,絹織物業,絹紡績業をあわせて絹業と呼ぶことがある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
百科事典マイペディアについて | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

蚕糸業
さんしぎょう

広く桑苗、蚕種、蚕蛹(さんよう)、繭(まゆ)、生糸(きいと)、真綿(まわた)、副蚕糸などの生産を行う産業をいうが、養蚕業と製糸業がその中心をなす。戦前からの日本資本主義の形成、確立、展開のなかで、経営規模が零細な農業との関連性が深く、蚕糸業の経営規模も零細であった。したがって、これの健全な発達を図るべく、1911年(明治44)に旧「蚕糸業法」が、45年(昭和20)に新「蚕糸業法」が制定された(98年廃止)。
 蚕糸業の起源は古く、日本にも古代に朝鮮を経由して伝来したが、幕藩体制初期ごろまでは、絹織物原料を自給できず、生糸は中国からの輸入によっていた。幕府および諸藩の奨励により、しだいに各地で養蚕、製糸、織物が盛大になってゆくが、本格的発展は幕末の1850年代以降といえよう。安政(あんせい)開港の結果、一躍蚕糸業は販路を海外市場に拡大することとなり、ヨーロッパの微粒子病流行とも重なって、発展の契機が与えられた。かくて、中国、フランス、イタリアをしのいで世界一の蚕糸国になり、戦前期では、1912年(大正1)以降35年(昭和10)まで、絹糸類の輸出は総輸出額に対してつねに20%を超え、1922年には49%にも達している。生糸輸出は、戦前期に限らず外貨獲得となって、農家経済にもきわめて大きな役割を果たしてきたが、第二次世界大戦後では総輸出額の1%にも満たず、とくに60年以降、内需のために輸入が始まり、発展途上国からの追い上げによって、66年以降は生糸輸出より輸入が上回っている。[加藤幸三郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

今日のキーワード

百条委員会

地方自治体が議決により設置する特別委員会の一つ。名称は「地方自治法第100条」に基づく。百条委員会は、地方公共団体の事務に関する調査を行い、関係者への聞き取りや記録の提出を請求、拒否した者には罰則が科...

続きを読む

コトバンク for iPhone

蚕糸業の関連情報