(読み)ヒル

デジタル大辞泉 「蛭」の意味・読み・例文・類語

ひる【×蛭】

ヒル綱環形動物総称池沼水田森林や海にすみ、他の動物から吸血したり寄生したりする。体は扁平または円筒形で細長く、環節は34個あり、前後端の腹面吸盤をもつ。雌雄同体チスイビルウマビルヤマビルなど。 夏》「人の世や山は山とて―が降る/一茶

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精選版 日本国語大辞典 「蛭」の意味・読み・例文・類語

ひる【蛭】

  1. 〘 名詞 〙 蛭類に属する環形動物の総称。ふつう体長三~一〇センチメートル。体は扁平または円柱状で、三四個の体節からなり、著しく伸縮できる。体の前後端に吸盤があり、前吸盤の底に口が開く。池沼・水田のほか海水にもすみ、ヤマビルなどの陸生も存する。多くは脊椎動物の体表に付着して吸血する。雌雄同体。淡水産にチスイビル(医用蛭)・ウマビル、海水産にウオビルウミエラビルなど種類が多い。ふつう、チスイビルをさしていうことが多い。チスイビルは吸血性を利用して瀉血に利用される。《 季語・夏 》 〔新撰字鏡(898‐901頃)〕

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普及版 字通 「蛭」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音] シツ
[字訓] ひる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は至(し)。〔説文十三上に「(き)なり」とあり、また〔爾雅、釈魚〕「蛭はなり」の注に「今江東、水中の蛭蟲の人に入るを呼んでと爲す」とあり、水ひるをいう。また、「ありづか」「げじけじ」などの意がある。

[訓義]
1. ひる。
2. ありづか。
3. げじげじ。

[古辞書の訓]
名義抄〕蛭 ヒル

[熟語]
・蛭
[下接語]
紅蛭・山蛭・水蛭・石蛭草蛭田蛭蛭・馬蛭

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蛭」の解説

蛭 (ヒル)

動物。ヒル類の総称

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