デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「行円」の解説
行円(1) ぎょうえん
天元元年生まれ。はじめ蔵人所(くろうどどころ)雑色(ぞうしき)をつとめる。近江(おうみ)(滋賀県)の天台宗園城(おんじょう)寺で出家。京都勧修(かじゅう)寺の心誉に師事し,灌頂(かんじょう)をうける。祈雨の修法(ずほう)にすぐれたという。長久4年法橋(ほっきょう)。永承2年1月8日死去。70歳。俗名は源国輔。
行円(3) ぎょうえん
平治(へいじ)元年生まれ。大和(奈良県)信貴山(しぎさん)朝護孫子(ちょうごそんし)寺の僧とみられる。嘉禄(かろく)2年井伊家につたわる笙(しょう)1管(彦根城博物館蔵)を製作。のち大阪誉田(こんだ)八幡宮に現存する舞楽面2面,東京国立博物館蔵の笙3管もつくった。