出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
行願寺としての草創は、行円が建立供養を行った寛弘元年(一〇〇四)一二月一一日であり(百錬抄・日本紀略)、三蹟の一人藤原行成が寺額を書いた(権記)。本尊千手観音は行円が夢託によって京都賀茂社の槻木を得て刻んだと伝え、その余材は西山
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
京都市中京区寺町通竹屋町(たけやまち)にある天台宗の寺。霊麀山(れいゆうさん)と号する。西国三十三所第19番札所。開基は行円。狩りを好んだ行円は、射止めた鹿(しか)の姿を見て発心(ほっしん)して仏門に入り、つねに鹿革を身につけて千手陀羅尼(せんじゅだらに)を読誦(どくじゅ)していたので革聖(かわひじり)といわれ、それにちなんで革堂(こうどう)(「かわどう」ともいう)と通称される。草創は1004年(寛弘1。一説に翌年)12月とされ、行円が夢託により賀茂社の大槻樹で千手観音(かんのん)像を刻し、一条の北の油小路に一寺を建立して慶讃供養(きょうさんくよう)をしたのに始まると伝える。幾度かの火災により1708年(宝永5)に現在地に移った。
[中山清田]
…〈かわどう〉ともいう。正称は霊麀山(れいゆうざん)行願寺。当寺は平安中期の1004年(寛弘1),行円が創建した。…
※「行願寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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