小将棋(詰将棋)を基に創作された将棋遊び。軍人将棋ともいう。芥川竜之介の《少年》には行軍将棋とある。日清,日露の両戦争に影響をうけ考案された。陸軍の組織を模して創作されているが,内容構成,駒数,盤目の取り方は,時代や製作元により多少異なる。初期は,歩兵・騎兵・工兵・砲兵(大砲)・間者に,少尉から大将(元帥)までの階級・軍旗などの駒で構成されていた。その後間者はスパイと改名され,戦車(タンク)・地雷などが新たに登場。さらに毒ガス・飛行機が加わり,第2次大戦後は原爆・水爆・ミサイル・ジェット機などが次々と登場した。軍旗(大将・元帥)の駒だけ表にして定位置に置くが,他の駒はすべて裏返しにして任意に配列。交互に駒を進め両者の駒が遭遇したとき,裏返しのまま判定者が見て,各駒間の強弱の決めにしたがい勝ち駒を残す。取った駒は再使用できない。敵陣に駒を進め,早く軍旗を奪取した者が勝者となる。大正後期から昭和前期にかけて流行した。
執筆者:半澤 敏郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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