衒う(読み)テラウ

デジタル大辞泉 「衒う」の意味・読み・例文・類語

てら・う〔てらふ〕【×衒う】

[動ワ五(ハ四)]自分学識才能行為などを誇って、言葉行動にちらつかせる。ひけらかす。「才を―・う」「奇を―・う」
[類語]ペダンチック衒学げんがくペダントリーペダンチスム衒気げんき衒学げんがくてら自己顕示ひけらかすこれ見よがし尊大傲慢ごうまん物知り顔

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「衒う」の意味・読み・例文・類語

てら・うてらふ【衒】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. 自分で自分をほめて宣伝する。自らを吹聴する。てらさう。てらわす。
    1. [初出の実例]「進不卿相之舘。衒其才名」(出典本朝文粋(1060頃)一二・詰眼文〈三善清行〉)
  3. 自分の才能や学問などを誇り示す。みせびらかす。ひけらかす。
    1. [初出の実例]「山辺の 小島子ゆゑに 人涅羅賦(ひとテラフ) 馬の八匹(やつぎ)は 惜しけくもなし」(出典:日本書紀(720)雄略一三年三月・歌謡)
    2. 「学道〈略〉君子は理をもって学を説、小人は舌をもって学を衒(テラ)ふ」(出典:信長記(1622)一五下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android