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衲衣 のうえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

衲衣
のうえ

仏教の出家修行者が着用する衣服のこと。人々の捨てた布を拾って,洗い,縫合せたりして着用したのでこのようにいい,また糞掃衣 (ふんぞうえ) などとも称する。

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デジタル大辞泉の解説

のう‐え〔ナフ‐〕【×衣/納衣】

人が捨てたぼろを縫って作った袈裟(けさ)のこと。古くは、これを着ることを十二頭陀(ずだ)行の一つとしたが、中国に至って華美となり、日本では金襴などを用いた七条の袈裟をいう。衲袈裟(のうげさ)。
僧のこと。特に、禅僧をいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

衲衣
のうえ

納衣とも書く。世人の捨てた布を拾い、洗いすすいで修補縫綴(ほうてつ)してつくった袈裟(けさ)をいう。また、衣財(えざい)を細小に割截(かっせつ)し、縫納してつくるところからいう。衲衣と糞掃衣(ふんぞうえ)は同じものとみられるが、糞掃衣とは衣財についての名称、衲衣は製法についての名である。5種の衣財(有施主衣、無施主衣、往還(おうげん)衣、死人衣、糞掃衣)による衲衣を、五納衣という。衲僧、衲子(のっす)、老衲、野衲(やのう)は、衲衣を着た禅僧の代名詞となっている。[川口高風]

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世界大百科事典内の衲衣の言及

【衣帯】より

…七条袈裟と組み合わせて,横被(おうび)という幅広の帯状の付属品で右肩を覆う衣帯がよく用いられるが,宗派によっては横被を用いない。衲袈裟は衲衣(のうえ)とも称し,金襴や錦の生地で作った袈裟をさす。衲衣という語は,つぎはぎの衣という意味だが,現在ではもっとも立派な袈裟をさしている。…

※「衲衣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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