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褒姒 ホウジ

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デジタル大辞泉の解説

ほう‐じ【褒姒】

中国、幽王の后。褒の国の人が献じたところからの名。幽王はなかなか笑わない后を笑わせるために平時にたびたび烽火(のろし)を上げて諸侯を参集させた。のちに、申侯が犬戎(けんじゅう)とともに周を攻めたとき、烽火を上げたが諸侯は集まらず、幽王は殺され、褒姒は捕虜になったという。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほうじ【褒姒 Bāo sì】

中国,西周の末王,幽王の妃。幽王は彼女を寵愛したために国を滅ぼしたとされる。夏王朝の末年,宮廷に出現した竜の“よだれ”が,周の厲王(れいおう)のころ玄黿(げんげん)に化して後宮の童女と交わり褒姒が生まれたという伝説が《国語》に見える。不祥としてすてられた彼女が褒国から周の宮廷に献上されたので褒姒とよばれるという。幽王は,彼女を寵愛して皇后申后(しんこう)を追い出し,笑わない彼女を笑わせるため,むやみに烽火(のろし)を上げた。

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大辞林 第三版の解説

ほうじ【褒姒】

中国、西周の幽王の寵姫ちようき。褒は出身国名、姒は姓。めったに笑わぬ女で、幽王が変事もないのに狼煙のろしをあげて諸侯を集めるとはじめて笑った。以後これを繰り返すうち、申侯と西戎せいじゆうに侵入されて、狼煙をあげたが諸侯は集まらず、幽王は殺されて西周は滅び、褒姒は捕らえられたという。生没年未詳。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


ほうじ

中国古代の伝説上の女性。西周王朝最後の王である幽王の愛妾(あいしょう)。夏(か)王朝末期、朝廷に二匹の竜が現れてよだれを残して去ったが、このよだれは長く櫃(ひつ)の中にしまわれて西周王朝の(れい)王のときに開かれた。するとそのよだれはいつのまにか黒い亀(かめ)と化し、これに出会った幼女が妊娠してやがて生まれたのが褒であると伝えられている。のちに幽王の寵愛(ちょうあい)を受けるようになった彼女は、一度も笑ったことがないため、幽王は彼女を笑わせようと八方に手を尽くした。ところが褒は、あるとき敵の来襲を知らせるのろしがあがるのを見た諸侯が息せききって駆けつけるようすを見て、初めて笑った。このため王は、彼女を笑わせるためにたびたび嘘(うそ)ののろしをあげたので、ついに諸侯はこれを信じなくなり、本当に外敵が攻めてきたときにはひとたまりもなく西周王朝は滅んでしまった。そして幽王は驪山(りざん)の麓(ふもと)で殺され、褒は敵に連れ去られたという。紀元前771年の事件とされているこのエピソードは、夏王朝の妹喜(ばっき)や殷(いん)王朝の妲己(だっき)と並んで、女性が国を滅ぼすという考え方を伝説の形で表現したものであり、歴史的な事実と断定することはできない。[桐本東太]

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