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…中国,唐第2代太宗の行書作品。この温泉は現在の西安の東方,臨潼(りんどう)県の驪山(りざん)温泉のことで,太宗はこの地に離宮を造営し,たびたび来遊し,温泉銘の碑を立てた。碑は現存しないが,その拓本の一部分が,剪装巻子本の形で,フランスのペリオがもち帰った敦煌(とんこう)文書の中から発見され,羅振玉によって,太宗の自撰自書と断定された。…
…中国,秦の始皇帝の陵墓。原名は驪山(りざん)(山とは陵墓の意味)。陝西省臨潼県の東約5kmに位置する。…
…標高2000~2900m。北側は大断層崖をなし,断層線にそって驪山(りざん)などの温泉が湧出する。渭河と漢水流域とを結ぶ交通の要所で,子午道などの〈桟道(さんどう)〉が開かれ,しばしば抗争の地ともなった。…
…別荘を建てる習俗はかなり古くからあり,ローマ帝国や古代中国などの皇帝・貴族がすでに多くの別荘を建てていた。古代ローマではローマ東方の高地にあるティボリや地中海のカプリ島にウィラと呼ばれる別荘が営まれ,中国では長安の東にある温泉地驪山(りざん)などが皇帝の別荘地として有名である。日本でも奈良・平安時代に宇治,明石(あかし),水無瀬(みなせ)などの都に近い景勝地に天皇や貴族の別荘が建てられ,当時の物語や詩歌によく現れる。…
※「驪山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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