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西川寧 にしかわ やすし

美術人名辞典の解説

西川寧

書家。東京生。書家西川春洞の子。字は安叔、号靖闇。父のもと幼児より書に親しんだが、長じて六朝書、ことに北碑に傾倒する。その清新な書作は異彩を放った。書道史学者としても論著が多い。平成元年(1989)歿、87才。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

西川寧 にしかわ-やすし

1902-1989 昭和時代の書家。
明治35年1月25日生まれ。西川春洞(しゅんどう)の長男。父に師事し,北京で中国文学,金石学,中国書法をまなぶ。慶大,東京教育大の教授を歴任。昭和30年「隷書七言聯(れいしょしちごんれん)」で芸術院賞。44年芸術院会員。60年文化勲章。平成元年5月16日死去。87歳。東京出身。慶大卒。字(あざな)は安叔。号は靖闇。著作に「六朝の書道」「書の変相」など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

西川寧
にしかわやすし

[生]1902.1.25. 東京
[没]1989.5.16. 東京
書家。書家・西川春洞の長男として生まれ,幼少より書に親しむ。 1926年慶應義塾大学中国文学科を卒業。 1930年泰東書道院,1933年謙慎書道会結成に参加。 1934年から母校で講師,その後教授となる。そのかたわら,東京教育大学,國學院大學,東京大学でも教えた。外務省在外特別研究員として 1938~40年北京に留学し,中国文学,金石学を研究。 1947年からは東京国立博物館調査員として,中国書跡の調査・研究にあたる。 1948年,日展の第5科 (書道) 開設に伴い審査員,以後常務理事として指導的立場にあった。 1960年『西域出土晋代墨蹟の研究』で文学博士号を取得。古文書研究のために中国のみならずヨーロッパにまで足を運んだ。重厚な篆隷体を基盤に,古典の精神を現代によみがえらせる力強い筆致で,書道界に新たな時代を画し,日本芸術院賞受賞作の『隷書七言聯』 (1955) は代表作。『書というもの』『猗園雑纂』などの著書もある。 1969年日本芸術院会員。 1977年文化功労者。 1985年文化勲章を受章。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

西川寧
にしかわやすし
(1902―1989)

書家、書法学者。字(あざな)は安叔(あんしゅく)、号は靖庵(せんあん)(青闇)。書家春洞(しゅんどう)の長男として東京・向島(むこうじま)に生まれる。幼年より書に親しみ、慶応義塾大学で中国文学を専攻、のち河井(せんろ)に師事。1940年(昭和15)外務省在外特別研究員として北京(ペキン)に留学し、中国文学および金石学、中国書法を研究。六朝(りくちょう)書の北碑に傾倒し、これを根底に現代感覚を加味した書風を創始した。また篆刻(てんこく)をよくし、文人画にも長ずる。48年(昭和23)より日展審査員。69年芸術院会員、77年文化功労者となり、85年文化勲章を受章。中国書道全般に関する深い造詣(ぞうけい)と学識により高い評価を得た。『六朝の書道』『書の変相』など多くの著書がある。[角井 博]
『『書の変相』(1960・二玄社)』

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