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篆書 てんしょ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

篆書
てんしょ

漢字の書体の一つ。春秋時代末 (前5世紀) に完成した大篆 (籀文〈ちゅうぶん〉ともいう) と,大篆の筆画が簡略化され,秦代に李斯 (りし) によって完成した小篆とがあり,普通は小篆をさす。

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デジタル大辞泉の解説

てん‐しょ【×篆書】

中国で以前に使われた書体。大篆小篆とがあり、隷書楷書のもとになった。印章・碑銘などに使用。篆。

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百科事典マイペディアの解説

篆書【てんしょ】

漢字の書体の一つ。大篆と小篆の2種がある。大篆は周の宣王の時に史籀(しちゅう)が作ったと伝えられ,籀書,籀文ともいう。小篆は秦の丞相の李斯が作ったといわれ,大篆をやや簡易化したもの。
→関連項目篆刻

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大辞林 第三版の解説

てんしょ【篆書】

漢字の古書体の一。大篆・小篆があり、隷書・楷書のもとになった。現在は、印章などに使われる。篆文てんぶん

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

篆書
てんしょ

漢字のもっとも古い書体。今日知られる最古の漢字は、紀元前14~前11世紀にわたる殷(いん)王朝晩期の遺跡から出土した、亀の甲や獣骨に刻した占いの記録(甲骨文(こうこつぶん))である。ついでほぼ同時代の青銅器に鋳刻した銘文(金文(きんぶん))があり、金文は次の西周・東周時代にも用いられた。さらには戦国時代や秦(しん)の始皇帝時代の「石刻(せっこく)文字」や度量衡器の刻文があり、下っては漢代の器物の銘文や印章の文字に及ぶ。篆書とは単一の書体ではなく、これら長い時代にわたる古代の書体の総称である。そのなかでも書としてもっとも完成した姿を示すのは始皇帝時代の石刻文字で、小篆または秦篆とよばれる。その構造の特色は、横画は水平に、縦画は垂直に筆意をあらわにせずに静かに書き、「皇」「帝」などの文字は完全に左右相称で、正面を向いた形になる。また「分間布白(ぶんかんふはく)」といって、筆画と空間の配布を微妙にくふうして、どこにも狭苦しいところや広すぎるところがないように配慮している。[筒井茂徳]

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世界大百科事典内の篆書の言及

【漢字】より

…これは大篆の簡略化であって,小篆(しようてん)と称する。いわゆる篆書(てんしよ)はこの小篆である。金文にしろ籀文にしろ,あるいは小篆にしろ,いずれもいわば正式の装飾的な字体であって,鐘,鼎(てい)のような銅器やその他碑文などに用いられたものである。…

【書】より

…この期の刻石としては,《群臣上醻刻石》《魯霊光殿址刻石》《魯孝王刻石》,さらに近年発見された《王陵塞石刻石》など十数種の作品を見ることができる。これらはあまり加工を施さない自然石を利用して,篆書または篆書から隷書に移る過渡的な古隷によって書かれている。また簡牘(かんとく)(木簡・竹簡),帛書も近年ますます多く発掘されており,前1世紀ごろの隷書にすでに波磔(はたく)の筆法が見られ,これと前後して章草の筆法の明らかに認められるものがある。…

【篆刻】より

…広義には印材に文字を刻すことをいい,秦・漢以来,印文には多く篆書を用いるところから篆刻と称した。狭義には中国で元末に起こり明代に広まった,詩・書・画・篆刻と並称される文人四芸の一つで,多く書画などの雅事に用いる印章をみずから鉄筆(刀)を用いて主に蠟石(木,竹,陶土もある)に刻する石章篆刻をいう。…

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