親子丼(読み)オヤコドンブリ

デジタル大辞泉 「親子丼」の意味・読み・例文・類語

おやこ‐どんぶり【親子丼】

鶏肉鶏卵親子の意》どんぶり飯の上に、味付けして煮た鶏肉とタマネギシイタケなどとを鶏卵でとじてのせたもの。明治の中ごろに始まったとされる。おやこどん。→他人丼たにんどんぶり
母親とその娘の両方に、肉体交渉を持つこと。また、一人女性に、父と息子の両方が肉体交渉を持つこと。
[類語]丼物丼飯天丼カツ丼鰻丼中華丼鉄火丼

おやこ‐どん【親子丼】

おやこどんぶり」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「親子丼」の意味・読み・例文・類語

おやこ‐どんぶり【親子丼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鶏肉、ネギ、シイタケなどを煮て鶏卵でとじ、どんぶりに盛った飯にかけたもの。鶏肉と鶏卵を使うので親子という。親子飯(おやこめし)。おやこどん。〔簡易料理(1895)〕
    1. [初出の実例]「晩 親子丼(飯の上に鶏肉と卵と海苔とをかけたり)」(出典:仰臥漫録(1901‐02)〈正岡子規〉一)
  3. 親子が一人の異性と通ずること。一人の男性が、ある女性とその母親の両方と通ずること。芋田楽(いもでんがく)
    1. [初出の実例]「この人は〈略〉、平気で親子丼をやるんだから」(出典:ダイヴィング(1934)〈舟橋聖一〉三)

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「親子丼」の解説

おやこどんぶり【親子丼】

どんぶり物の一つ。鶏肉・ねぎ・しいたけなどを甘辛く煮て卵でとじ、どんぶりに盛った飯の上にのせたもの。◇材料の鶏と卵が親子であることから。「親子どん」と略す。

おやこどん【親子丼】

「親子どんぶり」の略。⇒親子丼

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の親子丼の言及

【丼】より

…やがて飯の上にウナギの蒲焼をのせて,たれをかける〈うなぎ丼〉などが考案されると,簡便,美味なその方式が庶民の愛好するところとなり,《江戸名所図会》巻一〈中橋〉の図中に見られるごとく,〈丼物〉なる語を生むにいたった。現在ひろく見られる丼物には,〈うなぎ丼〉略して〈うなどん〉,てんぷら丼の〈天どん〉のほか,とんカツを使う〈かつどん〉,鶏肉,タマネギ,ミツバなどを卵とじにしてのせる〈親子丼〉,鶏肉のかわりに牛肉を使う〈開化丼〉,牛肉の煮込みをかける〈牛どん〉,マグロの刺身をすし飯にのせる〈鉄火丼〉,かまぼこ,シイタケなどをとり合わせる〈木の葉丼〉など種類はいろいろである。【鈴木 晋一】【松本 仲子】。…

※「親子丼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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