観艦式(読み)カンカンシキ(英語表記)naval review

デジタル大辞泉 「観艦式」の意味・読み・例文・類語

かんかん‐しき〔クワンカン‐〕【観艦式】

元首などが、自国艦隊威容を観閲する儀式
海上自衛隊が、自衛隊記念日行事一環として3年に一度行う式典神奈川県相模湾で開催される。→観閲式

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精選版 日本国語大辞典 「観艦式」の意味・読み・例文・類語

かんかん‐しきクヮンカン‥【観艦式】

  1. 〘 名詞 〙 一国の元首などが、海軍軍艦をあつめ、その威容を観閲する儀式。
    1. [初出の実例]「廿三日の横浜港に於ける我邦空前の大観艦式後、廿四日は〈略〉東郷大将大歓迎会」(出典:東京日日新聞‐明治三九年(1906)一月二日)

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改訂新版 世界大百科事典 「観艦式」の意味・わかりやすい解説

観艦式 (かんかんしき)
naval review

多くの軍艦を一港湾に集め,その威容を観閲する儀式で,国家の祝典あるいは海軍の記念行事の一つとして行われる。停泊式と移動式があり,停泊艦は通常満艦飾を,夜間は電灯艦飾を行う。1341年百年戦争の時,イングランド王エドワード3世がみずから親閲し士気を鼓舞したのが始まりである。日本では1868年(明治1)大阪天保山沖で明治天皇を迎え,6隻で行われたのが始まりで,観艦式という言葉を用いたのは1900年,神戸沖の大演習観艦式が最初である。以後大演習や国家の祝典などのつど行われ,40年横浜沖で軍艦98隻(59万トン),航空機527機を集めて行われた紀元2600年記念観艦式(19回目)を最後に戦争のため中止された。自衛隊では自衛隊記念日行事の一つとして57年10月2日,自衛艦32隻(3万トン),航空機49機をもって東京湾で行われたのが最初で,以後毎年行われたが74年以降,石油事情悪化のため中止され,75年観艦式は国あるいは防衛庁の特別祝賀行事などの際にのみ実施するように改められた。各国海軍も戴冠式などの国家の祝典あるいは海軍創設記念の行事などの際に実施している。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「観艦式」の意味・わかりやすい解説

観艦式
かんかんしき

国の元首がその国の海軍を一地域に集めて観閲する行事。 1341年,イングランド王エドワード3世が行なったのが始まり。日本で最初の観艦式は明治1 (1868) 年に大阪天保山沖で催され,艦船6隻,排水量合計 2450tが参加,1940年の横浜沖では艦艇 98隻,航空機 527機が参加した。第2次世界大戦開始まで 17回催された。戦後,海上自衛隊でも同種の行事が観艦式と呼ばれ,総理大臣が観閲官となって,自衛艦隊を査閲する。

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