デジタル大辞泉 「誦」の意味・読み・例文・類語 しょう【誦】[漢字項目] [音]ショウ(漢) ジュ(呉) [訓]となえる そらんじる〈ショウ〉1 声を出して読む。となえる。「愛誦・詠誦・口誦・読誦・朗誦」2 暗記して読む。そらんじる。「暗誦」〈ジュ〉お経をとなえる。「読誦・念誦・諷誦ふうじゅ・諷誦ふじゅ」[名のり]すみ[難読]誦経ずきょう 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「誦」の意味・読み・例文・類語 しょう【誦】 〘 名詞 〙① そらんじること。そらんじてよむこと。暗誦。[初出の実例]「七言絶句の詩一首をしへて、其意を解し聞せしに、やがて誦(ショウ)をなしければ」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)上)② 節をつけてよむこと。となえること。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「誦」の読み・字形・画数・意味 誦14画 [字音] ショウ・ジュ[字訓] となえる・うた[説文解字] [字形] 形声声符は甬(よう)。〔説文〕に収める甬声十一字のうち、誦(しよう)声はこの一字のみであるが、喩(ゆ)母(j)、(邪)(じや)母(z)の間には、通用の例が多い。〔説文〕三上に「諷(ふう)するなり」とあり、〔周礼、春官、大司楽〕の「興諷誦言語」とは、韻律をもつ語をいう。その〔注〕に「倍(はいぶん)(暗誦)を諷と曰ひ、聲を以て之れをするを誦と曰ふ」とみえる。古くは呪誦をいい、〔詩、小雅、節南山〕「家(かほ)(人の名)誦を作り 以て王の(きよう)を究(せ)む」の誦は呪誦の意。また〔詩、大雅、烝民〕「吉甫(きつほ)(人の名)誦を作る 穆(ぼく)として風の如し」は祝頌の誦である。〔詩、大雅、桑柔〕「誦言ふが如し」のように、誦辞はその呪能を鼓舞するために、陶酔的な状態で歌われ、またその辞は修辞を極めたものであった。〔楚辞〕の祭祀的歌謡の末に、誦とよばれる一段をそえたものが多い。〔左伝〕に多くみえる「輿人(よじん)の誦」は、また輿論(世論)ともいわれるもので、古い呪誦の遺響を存するものである。[訓義]1. となえる、となえうた、わざうた。2. よみうた、うたう。3. そしる、うらむ。4. 頌と通じ、ほめうた。5. 訟と通じ、うったえる。[古辞書の訓]〔名義抄〕誦 ヨム・ウタフ・カゾフ・トガム[語系]誦ziongは踊・(勇)・涌jiongと声近く、内面から外にあらわれる意がある。また讀(読)dokとも音が通じて、誦読の意がある。[熟語]誦詠▶・誦憶▶・誦諫▶・誦記▶・誦功▶・誦詩▶・誦志▶・誦呪▶・誦習▶・誦述▶・誦数▶・誦説▶・誦読▶・誦法▶・誦味▶[下接語]愛誦・暗誦・誦・謳誦・歌誦・記誦・吟誦・絃誦・口誦・工誦・講誦・坐誦・志誦・習誦・称誦・唱誦・推誦・成誦・精誦・伝誦・読誦・念誦・拝誦・背誦・賦誦・諷誦・伏誦・復誦・覆誦・黙誦・夜誦・朗誦 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報