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諸鈍芝居(しょどんしばや)

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デジタル大辞泉プラスの解説

諸鈍芝居(しょどんしばや)

鹿児島県の加計呂麻島(かけろまじま)の諸鈍地区に伝わる民俗芸能。地狂言の一種で、旧暦9月9日の大屯神社の例祭で披露される。平家の落人、平資盛が土地の人を招いて演じたものが始まりとされる。踊、狂言、人形などさまざまな演目が組み合わさった地域色豊かな芸能。「しばや」は「芝居」がなまったものとも、柴で周囲を囲った楽屋を「柴屋」と呼んだことに由来するともされる。1976年、国の重要無形民俗文化財に指定。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょどんしばい【諸鈍芝居】

民俗芸能。鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍に伝承されている。かつては旧暦9月9日の大屯(おおとん)神社の祭礼と旧暦8月15日の十五夜祭に行われていた。男はカビヅラと呼ぶ紙で作った仮面をつけ,女は頭巾(ずきん)に綾だすきをかけ,それぞれ房のついた棒を持って,鉦(かね),太鼓,三味線等の囃子方を先頭に掛声をかけ,手足を大きく振りながら歩いてミーヤ(広場)へ練り込み楽屋に入る。この行列をイッソウと呼ぶ。一行が楽屋に入り,拍子木の合図で〈サンバトゥ(三番叟)〉〈ククワ節(兼好節とも)〉〈シンジョウ節(心中節)〉〈スコテングヮ(棒踊)〉〈玉露(娘と大蛇の人形芝居)〉〈ダットドン(座頭の踊)〉〈シシキリ(獅子を倒す物まね)〉〈鎌踊〉〈高き山(太鼓踊)〉などを演じる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

諸鈍芝居
しょどんしばい

奄美(あまみ)諸島の加計呂麻(かけろま)島に伝承する民俗芸能。鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍の大屯(おおちょん)神社(祭神は平資盛(たいらのすけもり))の祭り(重陽と十五夜)に演じられたが、今日では不定期。地元民は「シバヤ」とよぶ。踊り、狂言、人形芝居の3部からなり、少なくとも中世末の古風を残すものと考えられる。演者はまず海で禊(みそぎ)を済ませて、囃子(はやし)もにぎやかに神社(みゃー)に右手右足、左手左足のナンバの振りで練り込む。最初は「サンバト」で、シルクハット状の帽子に羽織・袴(はかま)で紙面(かびでいら)という白式尉(はくしきじょう)の面をつけて唐団扇(とううちわ)で出る。翁(おきな)と三番叟(さんばそう)と沖縄の弥勒(みろく)の習合形らしい。踊りは、手踊の『兼好節』『シンジョウ(俊良または心中)節』『ダットドン(座頭殿)節』、太鼓踊の『高き山』、棒踊の『ククワ節』『スコテングヮ節』、鎌(かま)を持った『鎌踊』などがある。狂言は、美女を襲ったシシ(縫いぐるみの猪(いのしし)風のもの)を狩人(かりゅうど)が退治する『シシキリ』、人形芝居は、親不孝な娘が酒を飲んでいるところを大蛇が一のみにする『玉露(たまつゆ)』である。裾裂(すそわ)れの長い黒の胴着、白い長股引(ももひき)、仮面、笠(かさ)などの扮装(ふんそう)や人形芝居などから、日本本土脈、沖縄脈のほか、朝鮮半島の男寺党(ナムサダン)の芸能などとのはるかなる交渉がうかがわれる。国指定の重要無形民俗文化財。[西角井正大]

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