警戒（読み）ケイカイ

デジタル大辞泉

けい‐かい【警戒】

［名］(スル)危険や災害に備えて、あらかじめ注意し、用心すること。「徹夜で警戒にあたる」「インフレを警戒する」
[類語]厳戒・戒厳・注意・用心・戒心・配慮・用意・留意・心掛け・気配り・気遣い

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

けい‐かい【警戒・&JIS87C8;戒】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 過ちを起こさないよういましめること。いましめ。
   1. [初出の実例]「積_レ悪受_レ殃。伝_二警戒於竹帛_一」(出典：本朝文粋（1060頃）三・論運命〈大江朝綱〉)
   2. 「悪事をなし罪に陥らざる前、早く是を儆戒して、死刑に陥らざらしむるが故に」(出典：日本風俗備考（1833）三)
   3. [その他の文献]〔周礼‐天官・宰夫〕
3. ② 思いがけない出来事が起こらないように用心すること。不測の事態に対して、注意や準備を怠らないこと。〔布令必用新撰字引（1869）〕
   1. [初出の実例]「否々、尊姐何ぞ警戒(ケイカイ)の薄きや。一家僅に二口、若し強盗の闖入に遇はば何を以てか能く之を禦がん」(出典：花柳春話（1878‐79）〈織田純一郎訳〉一〇)
   2. [その他の文献]〔書経‐大禹謨〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【警戒】けいかい

いましめる。〔礼記、楽記〕樂は心の動なり。聲は樂の象なり。奏は聲のりなり。君子は其の本を動かして、其の象を樂しみ、然る後に其のりを治む。是の故に先づ鼓して以て戒し、三して以て方を見(しめ)す。

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出典　平凡社「普及版 字通」