(読み)シュウ

デジタル大辞泉 「讐」の意味・読み・例文・類語

しゅう【讐】[漢字項目]

[音]シュウ(シウ)(漢) [訓]あだ
あだ。かたき。「讐敵怨讐えんしゅう・おんしゅう恩讐復讐
二人で読み比べて字句の誤りを正す。「讐校
[補説]「讎」は異体字

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「讐」の読み・字形・画数・意味


23画

(異体字)讎
23画

[字音] シュウ(シウ)
[字訓] こたえる・かたき

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
(しゆう)+言。〔説文〕三上に「(こた)ふるのごときなり」とし、声とする。讐とは、獄訟を争うことをいう。善はもと羊と(きよう)とに従い、いわゆる羊神判によって善悪を争うもので、当事者がその羊を提供する。讐はその善の初形と字の立意が同じであるから、当事者がそれぞれ隹(とり)を提出し、その鳥占によって、ことの善否を定めたものであろう。神の(こた)えることを待つので、その当事者を讐という。言とはその盟誓の言である。それより応対仇讐・報酬などの意となる。

[訓義]
1. こたえる、鳥占(とりうら)に対して神が応答する。
2. かたき、あだ、神判によって争うもの。
3. くらべる、くらべただす。
4. しるし、てごたえ。
5. ともがら、ひとしい、あたる、当事者。
6. むくいる、つぐなう、はらう。
7. 售(しゆう)と通じ、うる、うれる。

[古辞書の訓]
名義抄〕讐 カタキ・カフ・ムカフ・アタ・ナラブ・サヘタル・ウル・ウラル 〔字鏡集〕讐 ウル・ウラル・カフ・ヲギノル・モテ・アタ・タグヒ・カタキ・トモガラ・サヘタル・シルス

[語系]
讐・讎zjiuは酬()zjiuと同声。tu、tiuは神に対して祈り、呪詛することをいう。儔diuは儔輩の意にも用いる語である。

[熟語]
讐夷・讐讐怨・讐家讐忌讐偽讐仇・讐讐隙讐嫌讐劫・讐校・讐国讐恨・讐酢讐殺・讐視讐疾・讐書・讐人・讐正讐賊・讐対・讐・讐定・讐敵讐党・讐匹・讐覆・讐報・讐問・讐虜・讐類
[下接語]
怨讐・恩讐・外讐・仇讐・讐・検讐・攻讐・校讐・寇讐・私讐・敵讐・復讐・報讐

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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