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賃金生存費説 ちんぎんせいぞんひせつ

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百科事典マイペディアの解説

賃金生存費説【ちんぎんせいぞんひせつ】

賃金は労働者とその家族の生存費によって決定されるとする説。リカードマルサスの《人口論》を媒介として定式化。労働の市場価格(賃金)は,賃金上昇→人口増加(供給増大)→賃金下落→人口減少(供給減少)という過程を経て,結局労働者の生存費(労働の自然価格)に一致する傾向があるとした。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちんぎんせいぞんひせつ【賃金生存費説】

賃金水準は,労働者の生存費によって決定されるとする賃金学説。その発想は,W.ペティ重農学派にもみられるが,A.スミスによる古典派経済学の体系化をうけてこれを純化したD.リカードにおいて最も明確な理論的表現に達した。すなわちリカードは,偶然的事情で変動する市場価格とその基準となる自然価格とを区別したうえで,〈労働の自然価格は,平均的にいって労働者たちが生存しかつ彼らの種族を増減なく永続させるのに必要な,その価格のことである〉(《経済学および課税の原理》第5章)と規定している。

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世界大百科事典内の賃金生存費説の言及

【賃金】より

賃金形態賃金構造賃金体系
【理論・学説】
 学説史上の主要な賃金決定理論は,大きく分けると四つある。(1)18世紀後半から19世紀前半において支配的であった賃金生存費説,(2)19世紀中葉の賃金基金説,(3)19世紀から20世紀の交に現れた限界生産力説,(4)そして主に20世紀に入ってから主張されはじめた交渉力説,の四つである。これら4学説は決して相互に排反的ではなく,賃金決定の異なった側面に注目しており,むしろ相補う性質のものと考えたほうがよいであろう。…

※「賃金生存費説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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