平安時代初期から、訓点資料で「跿」「徒跿」「践」「蹤」などの訓として現われるが、「徒跿」は、徒の字義の誤解から、鎌倉時代に「かちはだし」の語が生み出された。

人の出づるや、徒跣す」とあるのは死喪のときの礼。先は先行の礼、徒跣を以てその地を践(ふ)む意で、反
(へんばい)など、地霊に対する呪儀には、徒跣であることを必要とした。
字鏡〕
跣 阿奈於止(あなおと)、
、波太志(はだし)〔名義抄〕跣 ハダシ・ユク・スアシ/徒跣 アシノクビ・フム・ハダシ 〔字鏡集〕跣 フム・スアシ・ユク・アシヒク・ハダシ
nは声義近く、先は先行の礼。徒跣してゆき、終わってその足を洗うことを
tzian(止(あしゆび)と舟・盤)、その爪切ることを
(剪)tzianといい、みな一連の儀礼である。踐(践)dzianも声近く、これは地霊を安んずる践土(せんど)の儀礼をいう。
▶・跣歩▶・跣露▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...