(読み)ツブナキ(英語表記)ankle

翻訳|ankle

デジタル大辞泉 「踝」の意味・読み・例文・類語

つぶ‐なき【×踝】

《「つぶなぎ」とも》くるぶし古名。〈和名抄

くる‐ぶし【×踝】

足首関節内外両側にある突起した骨。内側脛骨けいこつ末端外側腓骨ひこつの末端にあたる。くろぶし。つぶぶし。

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精選版 日本国語大辞典 「踝」の意味・読み・例文・類語

くる‐ぶし【踝】

  1. 〘 名詞 〙 足首の両側にある骨の突起。内側のは脛骨(けいこつ)の末端、外側のは腓骨(ひこつ)の末端にあたる。くろぶし。つぶぶし。つぶなき。
    1. [初出の実例]「轆轤袴。布をかちんに染め、くくりを入て、下くくりとて、くるぶしの上にてくくるなり」(出典:驢嘶余(室町末))

つぶ‐ぶし【踝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「つぶふし」 )
  2. つぶなき(踝)
    1. [初出の実例]「世尊の両の踝(ツフフシ)倶に隠れて現にあらず」(出典:彌勒上生経賛平安初期点(850頃)白)
  3. つぶし(腿)日葡辞書(1603‐04)〕

つく‐ぶし【踝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「突く節」の意 )
  2. (ひざ)の関節のところ。ひざがしら。
    1. [初出の実例]「ひだりのつくぶしをふみさだめ候て、右のあしにてかへり」(出典:禅鳳雑談(1513頃)上)
  3. 足首の内外の両側にある突起。くるぶし。足などのくるぶし。〔和玉篇(15C後)〕

つぶ‐なき【踝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「つぶなぎ」とも ) くるぶしの古称。つぶぶし。
    1. [初出の実例]「踝(ツフナキ)現れず」(出典:大智度論天安二年点(858)八九)

くろ‐ぶし【踝】

  1. 〘 名詞 〙 「くるぶし(踝)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「景清がくろぶしや此壮(わか)けづめ〈唄言〉」(出典:俳諧・類柑子(1707)下)

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普及版 字通 「踝」の読み・字形・画数・意味


15画

[字音] カ(クヮ)
[字訓] くるぶし

[説文解字]

[字形] 形声
声符は果(か)。〔説文二下に「足踝なり」とあり、くるぶしをいう。

[訓義]
1. くるぶし、かかと

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕踝 久比々須(くびひす)、、豆夫不志(つぶふし)〔和名抄〕踝 豆不奈岐(つぶなき)、俗に云ふ、豆不々之(つぶふし)〔名義抄〕踝 ツブナギ・ツブブシ 〔字鏡〕踝 ツフナキ・ツフフシ・久比々須(くびひす)

[熟語]
踝踝踝脛踝跣
[下接語]
掩踝・膝踝・重踝・趺踝・没踝・両踝

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改訂新版 世界大百科事典 「踝」の意味・わかりやすい解説

踝 (くるぶし)
ankle

足くびの〈すね〉とつながる部分にある内外両側の突起。内側の〈うちくるぶし〉は脛骨の下端であり,外側の〈そとくるぶし〉は腓骨の下端である。

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百科事典マイペディア 「踝」の意味・わかりやすい解説

踝【くるぶし】

足首の上で内外両側に突出した骨の突起。うちくるぶし(内果)は脛骨(けいこつ)の下端,そとくるぶし(外果)は腓骨(ひこつ)の下端である。→

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【足∥肢】より

…脛骨はその全長にわたって〈むこうずね〉の皮下に触れられる。また,脛骨と腓骨の下端は,いずれも太くなって脛骨踝(けいこつか)あるいは〈うちくるぶし〉と,腓骨踝あるいは〈そとくるぶし〉となっている。くるぶしのすぐ上の,下腿のいちばん細くなったところが〈あしくび〉である。…

※「踝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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