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近接連星 きんせつれんせいclose binary

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

近接連星
きんせつれんせい
close binary

のうち,2つの星の距離が太陽半径の数百倍より近い距離のものを,近接連星という。2つの星がこれほど接近していると,星が膨張したときに質量のやり取りが起こって,単独星とは全く違う進化をする。新星X線星,一部の超新星など変動の激しい天体は,白色矮星中性子星を一員とする近接連星であると考えられる。

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デジタル大辞泉の解説

きんせつ‐れんせい【近接連星】

連星のうち、両天体の間隔がどちらかの天体の半径程度しか離れていないもの。互いの天体の大気の構造や進化に影響を与えるほど接近した近接連星が知られる。一方が恒星、一方が白色矮星や中性子星などの高密度天体の場合、恒星から流れ込むガスが高密度天体の周囲に降着円盤を形成したり、新星の突発的な増光やX線バースターの放射の原因になったりする。

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百科事典マイペディアの解説

近接連星【きんせつれんせい】

連星のうち,二つの星の間の距離が近く,星の半径か直径程度のものをいう。両星間の強い潮汐力と自転の影響のために,星の形は楕円体に近い卵形になる。進化の程度により分離型近接連星,半分離型近接連星,接触型近接連星(接触連星)の3種に分けられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

きんせつれんせい【近接連星 close binary star】

二つの恒星が万有引力で結びつき共通重心のまわりを公転している連星の中で,両星間の距離が星の半径か直径と同程度にまで接近して回っているものを近接連星という。近接連星の中でもとくに近接度が強く,両星の表面が接触するほどの接触連星と呼ばれるものもある。近接連星の公転周期はそれぞれの星の大きさによりいろいろであるが,ふつうの主系列星の組合せだと公転周期20日以内のものが近接連星と考えられる。周期が20日以内のふつうの食連星や分光連星はほとんどが近接連星である。

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世界大百科事典内の近接連星の言及

【連星】より

… 食連星も分光連星も公転周期は数日以下の短いものが多く,半日程度のものも珍しくないが,他方,数十年に及ぶ長いものもある。公転周期が短く,相手の星を潮汐力によってゆがめるほどに両星が接近している連星を近接連星という。 なお,3個以上の恒星が軌道運動しているものをその個数に応じて三重連星,四重連星…,または一般に多重連星と呼んでいる。…

※「近接連星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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