運動学(読み)ウンドウガク(英語表記)kinematics

翻訳|kinematics

デジタル大辞泉 「運動学」の意味・読み・例文・類語

うんどう‐がく【運動学】

物体運動を、力との関係には立ち入らずに、速度加速度変位などで記述する力学の一部門。

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精選版 日本国語大辞典 「運動学」の意味・読み・例文・類語

うんどう‐がく【運動学】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 力学の分野一つ。物体の質量や力などに関係なく、その運動の速度、加速度、変位などを扱う。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕
  3. 体育学の一つ。体育運動の分類性質などについて研究する学問。〔医語類聚(1872)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「運動学」の意味・わかりやすい解説

運動学
うんどうがく
kinematics

物体の運動に及ぼす力の効果は問題にせず,ただ運動の様子を記述するだけの運動の幾何学。運動学の対象は物体の位置,変位 (位置の変化) ,速度,加速度,軌道 (運動の経路) などの種々の表現法とそれらの相互関係である。変形しない物体の運動は,物体のすべての点が平行な経路を描く並進運動と,各点が1点を中心とした同心球面上を同じ角速度で動く回転運動とに分解して考察できる。

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百科事典マイペディア 「運動学」の意味・わかりやすい解説

運動学【うんどうがく】

力学の一部門。物体の運動を,その原因つまり力との関係を考慮することなしに,おもに幾何学的に論ずる科学。力学に入る数学的準備とみなされる。
→関連項目動力学

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世界大百科事典(旧版)内の運動学の言及

【力学】より

…運動やその変化が生じないような場面,すなわち複数の力の平衡関係を論ずる場合を静力学statics,そうでない場合を動力学dynamicsとして区別することもある。また,もっぱら運動の状態を記述することに場面を限定し,運動(とその変化)の原因としての力をもち出さない場合を運動学kinematicsと呼ぶ。英語においてmechanicsがそうした意味で用いられるようになったのは17世紀で,dynamicsははるかに後世(19世紀)の使用である。…

※「運動学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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