運座(読み)ウンザ

デジタル大辞泉 「運座」の意味・読み・例文・類語

うん‐ざ【運座】

俳諧で、多数の人が集まり一定の題によって句を作り、互選する会。文政年間(1818~1830)に始まり、明治時代には日本派俳人の定式となった。

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精選版 日本国語大辞典 「運座」の意味・読み・例文・類語

うん‐ざ【運座】

  1. 〘 名詞 〙 俳諧の一座で、連衆一同が一定の題について句を作り、互選する会合。文政年間(一八一八‐三〇)に始まり、天保年間(一八三〇‐四四ころから流行したが、明治時代、正岡子規によってその方法が定められ、日本派俳人の定式となった。→袋回し膝回し
    1. [初出の実例]「発句運坐といふことは、我師午心翁完来師に随心の折から、神奈川の雪武が許にて工風し給ひ、巻二巻を持帰り、完師に点を乞給ふ。是運坐の濫觴なり」(出典:俳諧・紙ついえ(1826))
    2. 「あつき日や運座はじまる四畳半」(出典:寒山落木〈正岡子規〉明治二六年(1893)夏)

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百科事典マイペディア 「運座」の意味・わかりやすい解説

運座【うんざ】

俳諧・俳句用語。数人が集まり,兼題または席題によって俳句を作り,互選,選評をする方式。もと宗匠の選によっていたところ江戸末期から互選形式が行われるようになり,正岡子規らの新しい俳句運動の中で合理化され,作句習練の場として広く行われるようになった。連句では,文台・捌き手をおかずに一巻を巻き,清書して宗匠に点を請う方式のこと。

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