じょう‐しき ヂャウ‥【定式】
〘名〙 さだまった
儀式。きまったやり方。
定例となった仕法。ていしき。
※洒落本・太平楽巻物(1782)「
定式
(ヂャウシキ)のほかにもらふ客が、たんとなくては一日もくらさりゃうか」 〔潘岳‐西征賦〕
てい‐しき【定式】
〘名〙 さだまった形式。
一定の方式。一定の儀式。じょうしき。
※西洋事情(1866‐70)〈
福沢諭吉〉初「其商売よく繁昌して年々定式の利息の外に
別段の割合多けれは手形も自から高価となり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
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じょうしき【定式】
歌舞伎で舞台美術の各部門における決まったやりかた,または形式という意味。最も多く使われるのは〈大道具〉の部門で,劇場常備の三色の引幕(ひきまく)を〈定式幕〉といい,一定の様式をもった常備の大道具を〈定式大道具〉,あるいは単に〈定式物〉という。江戸の大衆に重んじられた吉例の思想の影響もあり,歌舞伎の演出に一定の型ができるにともない,いろいろな場面に使用できる便宜のために整備された。鬘,衣装,小道具などでも使う。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報