コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

配位化合物 はいいかごうぶつ coordination compound

6件 の用語解説(配位化合物の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

配位化合物
はいいかごうぶつ
coordination compound

錯体,錯化合物とほぼ同義。配位化合物というときは中心原子と配位子との間の化学結合配位結合によるもののみをさすこともあるが,一般には化学結合の性格とは関係なく,配位子が中心原子を中心として立体的に対称性の高い位置を占めていれば配位化合物といってよい。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

はいい‐かごうぶつ〔ハイヰクワガフブツ〕【配位化合物】

一つの原子あるいはイオンに、他のイオンあるいは分子配位結合によって結合している化合物錯化合物(さくかごうぶつ)とほぼ同義。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

配位化合物【はいいかごうぶつ】

配位結合を含む化合物の総称。ふつう,一つの原子またはイオンに他のいくつかのイオンまたは分子が付加してできた化合物をさし,錯化合物とほとんど同義に用いられることが多い。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

はいいかごうぶつ【配位化合物 coordination compound】

狭義には錯化合物のことをいい,錯塩,錯分子,錯酸,錯塩基が含まれる。広義には配位結合を含む化合物の意味に使われる。19世紀の後半には多数の金属塩のアンモニア和物や水和物などが知られていたが,その構造は当時の結合論,すなわちJ.J.ベルセリウスの電気化学的二元説では説明できなかった。たとえばCoCl3もNH3もそれぞれふつうの原子価を満足している(これらは一次化合物と呼ばれた)のに,なお結合して安定なアンモニア和物CoCl3・6NH3(高次化合物と呼ばれた)を生ずる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

はいいかごうぶつ【配位化合物】

錯体および錯化合物さくかごうぶつと同義。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

配位化合物
はいいかごうぶつ
coordination compound

錯化合物complex compoundと同義に用いられることもあるが、さらに広く、配位結合の含まれている化合物をこのようにいう。すなわち一つの原子にいくつかのイオンまたは分子が配位してできた化合物である。いわゆる錯化合物のほか付加化合物分子化合物などでこれに含められるものがある。たとえば、アンモニアNH3とフッ化ホウ素BF3とから、いわゆる付加化合物のH3NBF3が得られ、ピリジンC5H5Nを過酸化水素で処理するとピリジン N-オキシドC5H5NOが得られるが、これらはいずれもNの非共有電子対がBまたはOのあいている軌道へ配位結合によって配位したH3N→BF3,C5H5N→O(→は配位結合を表す)のような配位化合物である。また普通にみられる錯化合物、たとえば[Co(NH3)6]Cl3,K4[Fe(CN)6],[Cr(H2O)6]Cl3などは、錯体([ ]で示されている)中の中心原子Co、Fe、Crなどのあいているd軌道に、NH3,CN-,H2OなどのN、C、Oの非共有電子対が配位している配位化合物である。水和物あるいは分子化合物の形で書けるKAl(SO4)212H2O,MgSO47H2Oなどもそれぞれ[Al(H2O)6]3+,[Mg(H2O)6]2+のような錯体からなる化合物であるからこれも配位化合物である。[中原勝儼]
『山田祥一郎著『配位化合物の構造』(1980・化学同人) ▽F・バソロ、R・C・ジョンソン著、山田祥一郎訳『配位化学――金属錯体の化学』第2版(1987・化学同人)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の配位化合物の言及

【錯体】より

…錯イオンは陽イオンまたは陰イオンの形で存在する錯体で,対イオンと結合して錯塩,錯酸,錯塩基をつくる。これらと錯分子とをひとまとめにしたものが狭義の錯化合物で,配位化合物ともいう。ふつうの錯体(ウェルナー錯体という)においては配位原子は孤立電子対で中心原子に配位結合で結合している。…

【配位説】より

…分子などが配位圏内では金属原子に対して同格に結びつくという意味でcoordinateという言葉が使われ,日本では配位と訳されるようになった。この配位説によって説明できる化合物のことを錯化合物あるいは配位化合物と呼ぶ。ウェルナーは金属イオンの酸化状態を示すふつうの原子価(主原子価)が飽和されているのに,なおH2O,NH3などの余分の分子などが中心イオンに結合できるのは,一定の方向性をもつ側原子価なるものがあるからだと考えたが,その本質については当時の結合論ではなお説明がつかなかった。…

※「配位化合物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

配位化合物の関連キーワードアゾ化合物錯イオン錯化合物無機化合物無水物架橋キレート定比化合物キラル化合物琴∥箏

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone