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酒船石遺跡

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

酒船石遺跡

明日香村の伝飛鳥板葺宮跡(でんあすかいたぶきのみやあと)の東方に位置する小高い丘陵にある。謎の石造物「酒船石」が置かれた丘陵とその周辺で、斉明天皇が活躍した時代に造られたとされる。丘陵の斜面には天理砂岩の石垣、丘陵の裾部に亀形石造物などを配置した石敷き広場があった。斉明天皇の「両槻宮(ふたつきのみや)」との関連性も指摘される。

(2013-05-31 朝日新聞 朝刊 奈良全県 2地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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国指定史跡ガイドの解説

さかふねいしいせき【酒船石遺跡】


奈良県高市郡明日香村岡にある石造物。飛鳥板蓋宮の伝承地から飛鳥寺跡に向かう途中、東の低丘陵先端部に所在する。江戸時代から文人墨客が訪れ、本居宣長(もとおりのりなが)や上田秋声らは酒あるいは液状のものを製造する石造物として紹介している。1927年(昭和2)に学術的な価値が高いとされ、面積57m2が国の史跡に指定され、2004年(平成16)には範囲を広げて追加指定された。酒船石の主軸はほぼ東西に走り、現存の長さ5.5m、幅(南北)2.3m、厚さ1mで、上面は平滑で円形、深さ10cm弱の楕円のくぼみを6ヵ所ほど設けている。1916年(大正5)に、西600mの飛鳥川沿いの水田から大型の石造物が見つかったことなどから、今日では酒などの製造関連施設ではなく、宮殿にともなう導水の仕掛けに関するものと推定されている。酒船石の位置は伝飛鳥板蓋宮跡の宮殿中枢遺構の北方にあたっていることから、宮殿の苑池に関連した観賞用の施設であるとも推測されている。奈良文化財研究所飛鳥資料館では、車石と酒船石を模した石造物を組み合わせた導水施設を復元して野外展示している。近畿日本鉄道橿原線ほか橿原神宮前駅からコミュニティバス「岡天理教前」下車、徒歩すぐ。

出典|講談社
(C)Kodansha 2013.
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