金子政吉(読み)カネコ マサキチ

20世紀日本人名事典 「金子政吉」の解説

金子 政吉
カネコ マサキチ

明治・大正期の実業家 横浜取引所理事長;横浜貿易銀行頭取



生年
安政1年(1855年)

没年
大正11(1922)年4月5日

出生地
下野国塩冶郡氏家宿(栃木県)

旧姓(旧名)
鈴木

経歴
若年の頃に父と共に横浜に出て蚕糸売り込みに従事。明治14年太田町の金子五兵衛の養子となり、27年原善三郎知遇を受けその勧めにより横浜で生糸商・阿波屋を営む。傍ら、横浜市議を務め、28年横浜商業会議所が設立されると議員に選ばれ、以来数期務めた。29年横浜貿易銀行を設立し、頭取に就任。横浜火災保険会社、横浜倉庫会社など各種の事業に関与し、大正6年横浜取引所理事長に就任、その発展を図ったが、9年財界の恐慌に遇い、取引所の営業を半年に渡り休業し危機を乗り切った。


金子 政吉
カネコ マサキチ

明治〜昭和期の俠客



生年
安政4年(1857年)

没年
昭和9(1934)年3月8日

出身地
江戸

経歴
魚河岸の政」といわれた東京佃島親分。大正12年関東大震災の際に住民を指揮し佃島を火災から守った。魚河岸の築地移転・争議解決に奔走し、貧しい患者のため東京市立築地病院に20万円の寄付を計画するなど、住民の福祉に尽くした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金子政吉」の解説

金子政吉(2) かねこ-まさきち

1857-1934 明治-昭和時代前期の侠客(きょうかく)。
安政4年生まれ。「魚河岸の政」といわれた東京佃島(つくだじま)の親分。関東大震災のとき住民を指揮し,佃島を火災からまもった。魚河岸の築地移転,争議解決に奔走し,まずしい患者のため東京市立築地病院に20万円の寄付を計画するなど,住民の福祉につくす。昭和9年3月8日死去。78歳。江戸出身通称は佃政。

金子政吉(1) かねこ-まさきち

1854-1922 明治-大正時代の実業家。
安政元年生まれ。原善三郎のすすめにより,横浜で生糸商阿波屋をいとなむ。かたわら横浜市会議員,横浜商業会議所議員をつとめた。29年横浜貿易銀行を設立し,頭取となった。大正11年4月5日死去。69歳。上野(こうずけ)(群馬県)出身。旧姓は鈴木。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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