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…鱗形屋(うろこがたや)は1657年(明暦3)に《花鳥山桜西明寺百首》を出版し,又右衛門らの古浄瑠璃本を引き継いで幕末まで活動した。江戸で最も流行したのは坂田金時の子公平(きんぴら)を主人公とした金平浄瑠璃で,これは鳥居派の絵入本で流布し金平本と呼ばれた。やや遅れて京都で子ども用の赤表紙行成本があり,江戸では小本のお伽噺絵入りの赤本が延宝ころ(1670年代)出版され,享保ころ(1710年代)には年長向きになり黒本といい,やがて青本となり(黒本・青本),安永ころには黄表紙となった。…
※「金平本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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