慶長一九年(一六一四)頃の「名所和歌物語」に「されば、金沢、八景の詩哥と号し、皆人
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
横浜市南部、金沢区の平潟(ひらかた)湾岸の景勝地。京浜急行電鉄本線金沢八景駅付近が中心。平潟湾は波静かなうえに、野島、夏島を控えて好風景が繰り広げられ、瀬戸神社、称名寺(しょうみょうじ)、金沢文庫なども加わって、情趣豊かな好地であった。また鎌倉時代には平潟湾奥の金沢湊(みなと)は、鎌倉と房総半島、東京湾岸諸地との連絡や鎌倉への消費物資の輸送基地をもなしていた。そのうえこの地一帯が北条氏の荘園(しょうえん)でもあったので、将軍をはじめ鎌倉武士の訪れがたび重ねられていた。金沢八景の名は、江戸初期に明(みん)からきていた心越(しんおつ)禅師によってつけられたもので、平潟の落雁(らくがん)、称名寺の晩鐘(ばんしょう)、内川(うちかわ)の暮雪(ぼせつ)、乙艫(おっとも)の帰帆(きはん)、野島の夕照(せきしょう)、洲崎(すさき)の晴嵐(せいらん)、小泉の夜雨(やう)、瀬戸の秋月をいう。江戸時代には鎌倉、江の島、さらに大山(おおやま)と結んで、江戸市民の観光ルートをなしていた。現在は湾岸が埋め立てられ、そのおもかげは著しく失われている。
[浅香幸雄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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