鈴ヶ森(東京都)(読み)すずがもり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鈴ヶ森(東京都)」の意味・わかりやすい解説

鈴ヶ森(東京都)
すずがもり

東京都品川区の南東端、南大井2丁目にある江戸時代の刑場跡。近くの大田区大森北にある磐井(いわい)神社鈴石にちなんで一帯鈴ヶ森とよぶようになった。東京湾岸の寂しい地で、刑場は1651年(慶安4)開設された。間口約70メートル、奥行約16メートルの敷地で、天一坊(てんいちぼう)、八百屋お七(やおやおしち)、日本左衛門(にほんざえもん)など多くの人が処刑された。近くの大経寺に当時の台石が残っている。

沢田 清]


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