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恋娘昔八丈 コイムスメムカシハチジョウ

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デジタル大辞泉の解説

こいむすめむかしはちじょう〔こひむすめむかしハチヂヤウ〕【恋娘昔八丈】

浄瑠璃世話物。五段。松貫四・吉田角丸合作。安永4年(1775)江戸外記座初演。材木商白子屋の娘お熊が婿を殺害した罪で鈴ヶ森で処刑された事件を、お家騒動にからめて城木屋の娘お駒と髪結い才三郎との情話として脚色したもの。お駒才三
新内節。三段。の「城木屋」と「鈴ヶ森」の段を、初世鶴賀若狭掾(つるがわかさのじょう)が移曲したもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

こいむすめむかしはちじょう【恋娘昔八丈】

人形浄瑠璃時代物。5段。松貫四・吉田角丸合作。1775年(安永4)8月中旬江戸外記座初演(《義太夫熱心録》《宴遊日記別録》による)。ただし正本刊記は9月25日とある。荻原家の若殿千草之助は傾城十六夜におぼれ,悪家老秋月一角の悪計にはまり,家宝の茶入れを奪われる。家老の尾花六郎左衛門はわが子才三郎を茶入れ盗人に仕立て事態をおさめようとするが,荻原の後室は才三郎を逃がし,宝の詮議をさせる。才三郎の恋人城木屋のお駒は,家の困窮のため持参金付の喜蔵と結婚することにする。

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大辞林 第三版の解説

こいむすめむかしはちじょう【恋娘昔八丈】

人形浄瑠璃の一。世話物。松貫四・吉田角丸作。1775年初演。通称「お駒才三」。江戸の材木商白子屋の娘お熊が、手代らと謀って婿を殺害した実話を、城木屋の娘お駒と髪結いの才三郎との情話とし、お家騒動をからませたもの。「城木屋」と「鈴ヶ森」の段が有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

恋娘昔八丈
こいむすめむかしはちじょう

浄瑠璃義太夫節(じょうるりぎだゆうぶし)。世話物。5段。松貫四(まつかんし)、吉田角丸合作。1775年(安永4)8月江戸・外記座(げきざ)初演。江戸新材木町の材木商白子屋(しろこや)の娘お熊が手代らと共謀して婿を殺害した罪で処刑された事件(1727)を脚色したもので、四段「城木屋(しろきや)」と五段「鈴ヶ森」が知られる。城木屋の娘お駒(こま)は髪結い才三郎(さいざぶろう)と恋仲だが、家のため持参金付きの婿喜蔵を迎えることになる。もと侍の才三郎は、盗まれた家宝の茶入れを喜蔵が所持することを知り、お駒に取り戻すことを頼む。お駒は横恋慕の番頭丈八(じょうはち)に唆され、喜蔵を毒殺したため、鈴ヶ森の刑場に引かれるが、処刑の寸前、喜蔵が親殺しの下手人という才三郎の訴えにより、罪を許される。題名は、お駒が刑場に引かれるとき、黄八丈の着物を着ていたのによる。浄瑠璃、歌舞伎(かぶき)の一系統「お駒才三(さいざ)物」の基盤になった作品。なお、新内節にもこれを転用した同題の曲がある。[松井俊諭]

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世界大百科事典内の恋娘昔八丈の言及

【城木屋】より

…新内節の曲名。義太夫節の一部をとって新内化した段物《恋娘昔八丈(こいむすめむかしはちじよう)》(通称《お駒才三(おこまさいざ)》)の一部。同名の義太夫節《恋娘昔八丈》が流行曲となったので,天保~嘉永(1830‐54)のころ,2世鶴賀鶴吉の時代に,その四段目《城木屋》から脚色された。…

【松貫四】より

…業余に浄瑠璃を書き,1774年(安永3)以来12年間に計8曲を上演して,福内鬼外(ふくうちきがい)(平賀源内),紀上太郎(きのじようたろう)とともに江戸操芝居の盛況に貢献した。いずれも合作だが,なかでも75年江戸外記(げき)座で上演した《恋娘昔八丈(こいむすめむかしはちじよう)》は初世竹本筆太夫の美音もあって記録的な大入りをとり,85年(天明5)江戸結城座の《伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)》とともに立作者としての名を高からしめた。彼の作品はほとんど先人の作に手を加えたもので浄瑠璃の常套(じようとう)を出たものではないが,作中に江戸の風俗を点描するなど目新しさがあり,江戸市中に大いに迎えられた。…

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