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鉄礬ざくろ石(読み)てつばんざくろいし(その他表記)almandine

翻訳|almandine

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鉄礬ざくろ石」の意味・わかりやすい解説

鉄礬ざくろ石
てつばんざくろいし
almandine

ざくろ石グループの一つで、もっとも普通に産する鉱物。偏菱(へんりょう)二十四面体、斜方十二面体などの結晶形をとることが多い。泥質岩起源のホルンフェルス片麻岩結晶片岩、花崗(かこう)岩質ペグマタイト安山岩デイサイト砂礫(されき)岩、堆積(たいせき)物中などから産する。日本では福島県石川地方のものが有名。英名は、小アジアの地名アラバンダAlabandaがなまってできたものとされている。古代、そこではざくろ石をカットしたり研磨したりしていた。和名化学組成による。鉄礬ざくろ石に苦礬ざくろ石pyropeと満礬ざくろ石spessartineの端成分が固溶したものは、三者の頭文字をとってパイラルスパイトpyralspiteとよばれる。

松原 聰]


鉄礬ざくろ石(データノート)
てつばんざくろいしでーたのーと

鉄礬ざくろ石
 英名    almandine
 化学式   Fe3Al2(SiO4)3
 少量成分  Mn,Mg,Ca
 結晶系   等軸
 硬度    7~7.5
 比重    3.9~4.2
 色     深赤,黒褐,赤褐
 光沢    ガラス
 条痕    白
 劈開    無
       (「劈開」の項目を参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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