
(さく)の声がある。
(さく)のように肉を切りきざむ意があり、また
(さく)のように砥石にかける意がある。〔説文〕十四上に「金
(きんと)なり」とあって鍍金の意とするが、錯鏤(さくる)(地金の中に象嵌して、磨き出す方法)をいう。〔詩、小雅、鶴鳴〕「它山(たざん)の石 以て錯と爲すべし」とは錯
(さくれい)、あらとにかけることをいう。他に交錯・錯落のように入りまじる意に用い、また措と通用する。
字鏡〕錯 己須利(こすり)、
、也須利(やすり)、
、乃保
利(のほぎり) 〔名義抄〕錯 ミダル・ミダリガハシ・アヤマル・アヤマチ・ヤスシ・タガフ・オク・スル・ハシ・マジフ・マジハル・キカフ・ヤスリ・コスリ/錯子 コスリ/錯
―トマジハレリ
・措tsakは同声。錯・
には砥
の意があり、また三字とも、措置の意に用いる。
dz
k、鑿tzakとも声義近く、錯は鑿して磨くこと、すなわち錯鏤の法を本義とする字であろう。のちには象嵌(ぞうがん)という。
▶・錯簡▶・錯亀▶・錯疑▶・錯逆▶・錯挙▶・錯居▶・錯見▶・錯互▶・錯
▶・錯誤▶・錯行▶・錯衡▶・錯合▶・錯崔▶・錯錯▶・錯雑▶・錯子▶・錯失▶・錯写▶・錯糅▶・錯緒▶・錯薪▶・錯節▶・錯絶▶・錯舛▶・錯綜▶・錯置▶・錯陳▶・錯刀▶・錯認▶・錯麦▶・錯
▶・錯蟠▶・錯臂▶・錯繆▶・錯
▶・錯磨▶・錯落▶・錯乱▶・錯慮▶・錯戻▶・錯列▶・錯鏤▶・錯意▶・錯質▶・錯事▶・錯辞▶・錯身▶・錯択▶・錯直▶
錯・綺錯・疑錯・糾錯・挙錯・金錯・銀錯・互錯・攻錯・差錯・彩錯・雑錯・参錯・
錯・失錯・糅錯・正錯・星錯・舛錯・鐫錯・粗錯・大錯・雕錯・刀錯・倒錯・盤錯・紕錯・靡錯・
錯・紛錯・文錯・磨錯出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...