デジタル大辞泉 「鎌柄」の意味・読み・例文・類語 かま‐つか【鎌▽柄】 1 鎌の柄え。2㋐《材を鎌の柄にするところから》バラ科のウシコロシの別名。㋑ツユクサの別名。㋒ハゲイトウの別名。《季 秋》3 コイ科の淡水魚。川などの砂底にすむ。全長約20センチで、体は細長い筒形。口は下向きに開き、一対のひげがある。背側は黄灰色で、体側に数個の暗色斑がある。北海道・青森・秋田を除く日本各地、朝鮮半島・中国に分布。食用。すなほり。かわぎす。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「鎌柄」の意味・読み・例文・類語 かま‐つか【鎌柄】 〘 名詞 〙 ( 「かまづか」とも )① 鎌の柄(え)。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕② 植物「つゆくさ(露草)」の異名。《 季語・秋 》[初出の実例]「わざととりたてて人めかすべくもあらぬさまなれど、かまつかの花らうたげなり」(出典:枕草子(10C終)六七)③ 植物「うしころし(牛殺)」の異名。[初出の実例]「倒蛋形(とうしつけい)とはカマツカの葉の如き頭広く下の細きものをいふなり」(出典:博物図教授法(1876‐77)〈安倍為任〉一)④ 植物「はげいとう(葉鶏頭)」の異名。《 季語・秋 》 〔俳諧・清鉋(1745頃)〕⑤ コイ科の淡水魚。全長二〇センチメートルに達する。体は細長く、頭部が大きい。口は半月形で下向き、唇にはいぼ状の突起があり、一対の口ひげがある。体色は黄灰色で、八~九個の暗色の斑紋がある。底生動物や付着藻類を食べる。水底の砂にもぐる習性があるので「スナムグリ」ともいう。北海道、青森を除く各地の河川、湖沼にすむ。食用になる。すなほり。おこ。そうげんぼう。〔十巻本和名抄(934頃)〕鎌柄の補助注記②の「枕草子」の例については、異説があり、葉鶏頭をさすともいう。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
動植物名よみかた辞典 普及版 「鎌柄」の解説 鎌柄 (カマツカ) 学名:Pourthiaea villosa var.laevis植物。バラ科の落葉小高木,園芸植物 鎌柄 (カマツカ) 学名:Pseudogobio esocinus動物。コイ科の淡水魚 鎌柄 (カマツカ・カマズカ) 植物。スイカズラ科の落葉低木,薬用植物。ガマズミの別称 鎌柄 (カマツカ・カマズカ;カマツケ) 植物。ツユクサ科の一年草,薬用植物。ツユクサの別称 鎌柄 (カマツカ) 植物。バラ科の落葉低木・小高木。ウシコロシの別称 鎌柄 (カマツカ・カマズカ) 植物。ヒユ科の一年草,園芸植物。ハゲイトウの別称 出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報