コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

鎌腹 カマバラ

5件 の用語解説(鎌腹の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

かま‐ばら【鎌腹】

鎌で腹を切って死ぬこと。

かまばら【鎌腹】[狂言]

狂言。妻に打ち殺してやるとわめかれた怠け者の夫は、当てつけに鎌で腹を切ろうとするが怖くてできない。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

かまばら【鎌腹】

狂言の曲名。女狂言。夫の太郎が怠けて山へまきを取りに行かないので,妻は怒って,鎌を結びつけた棒をふりあげて追い回す。仲裁人が入って,太郎に棒と鎌を持たせ,妻を連れて立ち去る。ひとり残った太郎は,女に侮辱されるより死んだほうがよいと,鎌をふりあげて腹へ突き刺そうとするなど自殺を試みるが,気がおくして死にきれない。結局,自殺は断念して山へ行くことにするが,結末の筋は流派により異なる。大蔵流では,夫のうわさを聞いた妻が止めに来てわびるので,太郎が臆病ゆえに死ねなかった心の内を明かすと,妻は再び怒って夫を追い込む。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

かまばら【鎌腹】

狂言の一。女房に鎌で追いかけられたふがいない男が鎌で切腹しようとするが、命が惜しくて死ぬことができず柴刈りに行くという話。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鎌腹
かまばら

狂言の曲名。女狂言。玄関を蹴(け)破って突然、夫婦喧嘩(げんか)が往来に飛び出したような勢いで、鎌(かま)を結び付けた棒を振り上げた妻に太郎(シテ)が追われて出てくる。仲裁人がわけを聞くと、夫がちっとも仕事をせず、今日も山へ薪(まき)をとりに行かないからだという。仲裁人のとりなしで太郎はしぶしぶ山に向かうが、そんな自分にほとほと嫌気がさし、女房への面当てにいっそ死んでやろうと、鎌で百姓らしい死に方をいろいろくふうする。が、生来の臆病(おくびょう)が顔を出し、なかなか死にきれない。聞きつけた妻が駆けつけ、「あなたが死んだら私も生きてはいない」と思いとどまるようにかきくどく。そのことばを聞いた太郎は一転「自分が死んだあとに死ぬ覚悟があるなら、いまここで自分の名代(みょうだい)に死んでくれぬか」といいだし、怒った妻にまたまた追われて退場。和泉(いずみ)流では、気を取り直し、通りがかりの者に洗足の湯を沸かしておくよう妻への伝言を頼み山に向かう。わわしい妻に働け働けと追いまくられる夫、死のうとして死にきれぬ男の生への執着、笑いの奥に男のペーソスが漂う。[油谷光雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

鎌腹の関連キーワード絵入り狂言本御家狂言狂言小謡狂言袴鈍太郎能狂言前狂言雑狂言立狂言本狂言

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

鎌腹の関連情報