開平(読み)カイヘイ

デジタル大辞泉 「開平」の意味・読み・例文・類語

かいへい【開平】[地名]

中国河北省北東部、唐山市の区。付近開灤かいらん炭鉱がある。カイピン
中国広東省中西部にある都市海外で成功した華僑が20世紀初頭に戻り、多く望楼を建てた。2007年に「開平望楼と村落」として世界遺産文化遺産)に指定された。カイピン。

かい‐へい【開平】

[名](スル)ある数や代数式平方根を求めること。開平法。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「開平」の意味・読み・例文・類語

かい‐へい【開平】

  1. 〘 名詞 〙 平方根を求めること。開法。開平方。開平法。
    1. [初出の実例]「十露盤(そろばん)は開平(カイヘイ)以上でなければ術にあらずと」(出典洒落本・一騎夜行(1780)一)

かいへい【開平】

  1. 中国河北省唐山市の北東の都市。付近に開灤(かいらん)炭鉱があり、鉱山町として発展。カイピン。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「開平」の意味・わかりやすい解説

開平【かいへい】

中国広東省中南部の市。多数の高層楼閣建築のある村落群で有名。楼閣は華僑洋館とも呼ばれ,19世紀から20世紀はじめの西欧のデザインと中国の伝統的な集合住宅の様式が折衷された独特の建築様式を作りだしている。19世紀後半の北米大陸の西部大開発による大陸横断鉄道建設や都市建設,さらには20世紀はじめの経済発展で,大量の労働力を必要としたアメリカ・カナダへの中国人移民が蓄積した財力によって建てられた。清末から1930年代にかけての政情不安を背景に,この地方では馬賊盗賊が横行していたことも,堅固な防御壁を持つ高層楼閣を必要としていた一因といわれる。2007年,世界文化遺産に登録された。

開平【かいへい】

ある数の平方根を求めること。(a+b)2=a2+2ab+b2を利用し,小数点上下に2けたずつ区切って計算する。→開立
→関連項目九章算術

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

改訂新版 世界大百科事典 「開平」の意味・わかりやすい解説

開平 (かいへい)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の開平の言及

【平方根】より

…(4)αが0でない複素数のとき,αの平方根は,複素数の範囲で二つあり,その一つがabi(a,bは実数)ならば,他の一つは-(abi)である。
[開平]
 正の数aの平方根を求めることをaを平方に開く,またはaを開平するといい,その計算の方法を開平法という。開平法は,すでにアルキメデスの著書にも見られるが,現在行われている開平法は,16世紀になって見いだされた。…

※「開平」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android