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閏秒 うるうびょうleap second

翻訳|leap second

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

閏秒
うるうびょう
leap second

常用時刻である協定世界時の,秒を決める原子時と日の長さを決める世界時との調節のために,6月または 12月の末日最終秒のうしろに挿入あるいはそこから削除する1秒のこと。セシウム原子の固有振動数に基づいて定められる原子時と,経度0°における1平均太陽時に基づいており,地球の自転の影響を受ける世界時との間に生じる差を,0.9秒内に収めるために用いられている。 1972年7月1日に初めて秒が挿入された。以後地球の自転速度に合せて適宜検討され調整が行われている。

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百科事典マイペディアの解説

閏秒【うるうびょう】

現行の時刻の基準である世界時において,秒単位の基準の原子時との差を合わせるため,追加したり消失したりする秒。世界時は地球の自転速度に基づいているが,定義された1900年にくらべて,現在では自転速度がおそくなり,1年間で約1秒ちがう。
→関連項目国際原子時時刻

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世界大百科事典 第2版の解説

うるうびょう【閏秒 leap second】

1972年の年初から,世界の標準時セシウム原子時計の秒で刻まれ,その時刻は世界時(UT1)からつねに±0.9秒(1974改定)以内に収まるように国際的に管理された協定世界時に基づいている。この±0.9秒からはみ出す可能性が見込まれると,協定世界時の12月,6月(第1優先),または3月,9月(第2優先),さらに必要とあれば任意の月の月末日の23時59分59秒(日本時間では1月,7月,または4月,10月,さらに任意の月の初日の8時59分59秒)の次へ第60秒を挿入して,標準時の時刻をきっかり1秒遅らせる。

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大辞林 第三版の解説

うるうびょう【閏秒】

地球の自転を基にして時刻を表す世界時( UTI )と、セシウム原子を利用して表す協定世界時( UTC )とのずれを調整するために加えたり引いたりされる一秒。ずれを常に0.9秒以内に保つため、1月1日か7月1日、あるいは4月1日と10月1日の午前8時59分の最後の秒の後に調整が実施される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

閏秒
うるうびょう

世界時と協定世界時の差が1秒の調整を必要とするとき、挿入または削除される1秒を閏秒という。地球の自転によって決まる時の単位としての1秒は自転速度の不規則性のために一様ではない。この不規則性を取り除き、平滑化したのが世界時であるが、それでも一様ではない。そのため1956年、国際度量衡委員会は、不変と考えられる地球の公転に基づく暦表時で1秒を定義することにした。しかし、暦表時は精密に時の流れを示すことができない欠点があるため、67年には1秒の時間を保持するものとして原子時が定められ、秒は暦表時の秒からセシウム原子の振動に基づく秒に切り替えられ、パリの国際報時局が国際原子時を決めることになった。この原子時の秒を基準とした人工的時系を協定世界時という。世界の標準電波秒報時は協定世界時に基づいて72年1月1日から発信されているが、これを世界時の1秒の±0.9秒以内に管理するため、必要に応じ12月および6月(第一優先)、3月および9月(第二優先)の末日の最終秒の後へ閏秒を挿入、または削除することによって調整が行われる。現在は地球の自転が遅れ協定世界時が進んでいるため、協定世界時の23時59分59秒の次へ1秒挿入する正の閏秒が実施されているが、逆に将来地球の自転が速くなり、協定世界時のほうが遅れると負の閏秒の調整が行われることになる。[渡辺敏夫]

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世界大百科事典内の閏秒の言及

【原子時計】より

…近年の地球の自転速度では,国際原子時に比べ,世界時のほうが1年に約1秒の割合で遅れていくので,ほとんど毎年協定世界時に1秒加えて調整を行っている。これを〈閏(うるう)秒〉という。
[セシウム原子時計]
 代表的な原子時計としてセシウム原子時計の原理を述べる。…

※「閏秒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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