陽春(読み)ヨウシュン

精選版 日本国語大辞典 「陽春」の意味・読み・例文・類語

よう‐しゅんヤウ‥【陽春】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 陽気の動き出す暖かな春。陽気の満ちた暖かな時節。はる。
      1. [初出の実例]「抑陽春已報。可楽者是時也」(出典明衡往来(11C中か)上本)
      2. [その他の文献]〔楚辞‐哀時命〕
    2. 陰暦正月の異称。
  2. [ 2 ]ようしゅんはくせつ(陽春白雪)」の略。
    1. [初出の実例]「曲出於宮玉出田、陽春明月孔門前」(出典:菅家文草(900頃)一・賀宮田両才子入学)
    2. [その他の文献]〔張協‐雑詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「陽春」の読み・字形・画数・意味

【陽春】よう(やう)しゆん

春うらら。また、名曲とされた古曲名。〔後漢書、黄瓊伝〕陽春の曲は、和する必ず寡(すく)なく、名の下(もと)には、其の實副(そ)ひし。

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